遭遇
22階層に入り沙月のスキルでモンスターを探す。
「なんか1パーティ狩ってるとこがいますね」
「この階層で狩りをしてるなんて余程強いのかも?見られても面倒だし離れたとこのを狩りましょう」
「了解です」
そのパーティが狩ってる場所から離れモンスターを探す。
すぐにモンスターが見つかった。
この階層のマシーン系はトラ系のようで先ほどの犬系とは違い爪が大きく発達していた。
3体で群れを成していた為、先程の階層と同じように対処しようとするが犬系よりも素早く動く為攻撃を当てづらかったが結局2撃で倒せてしまったのでそれほど時間がかかることはなかった。
「動きが素早い分、当てづらい位だな」
「これくらいなら問題は無さそうだ」
これで今日狩ったマシーン系は21体となった。
「残り29体ですけど、どうします?」
「恐らくモンスターが見つかれば狩ることは可能だと思いますが」
ミレイは少し悩んでいたが。
「まぁこれなら大丈夫そうですね。でも安全第一でいきましょう」
安全に考慮しつつスピードは意識せず団体を一つずつ狩っていった。
他パーティーの影響がないおかげか順調に数を狩れていた。
「効率はスライムほどではないにせよドロップアイテムの事を考えるとかなり美味しいな」
「落とすアイテムが嵩張るのがちょっとネックですけどね」
ドロップアイテムは魔石にポーションに武器、防具と多岐に渡っていた。
「あの爪とかアキラ装備すればいいんじゃないのか?」
「いやぁ殴るのに爪が邪魔ですよ」
「防具も重たいのばっかりだしなぁ」
機動的な戦い方をする俺達のパーティには不向きなプレートタイプの装備がドロップしており持て余していた。
「ダンジョンの装備は高く売れるからいらなければ売ればいいと思いますよ」
「それもそうだな」
今日中に50体は達成できそうだった。
すでに狩り始めてから8時間経過していた。
安全を考慮するならこれ以上の狩りはやめておいたほうが無難だろう。
些細なミスが命に直結するダンジョンでは精神的疲労も馬鹿にできない。
疲れを感じていないうちに切り上げることが大事だった。
50体まで残り3体だったこともあって帰り道に狩れば良いと思い入口に引き返していた時だった。
「もう一つのパーティが敵に囲まれてます!」
「は?」
どうやら入口付近にいたパーティが敵に囲まれているようだ。
「数は?」
「パーティ5人に対して敵の数が6です!恐らく一人が負傷してます、生命反応が弱くなってるみたいなので」
「その状態はまずいですね、入口まではもう少しありますし撤退するにしても囲まれているようでは」
ミレイが状況から推測しやはりまずい状況のようだ。
「こういう場合は救援したほうがいいんだよな?」
こういった場合に遭遇したことがないため確認を取る。
「探索者は基本的に自己責任だから救援をする義務はないが助けられるなら助けた方が良い」
カナタから説明を受ける。
「見捨てたら後味が悪くなりそうだしな、沙月は物陰に隠れててくれ。スキルの使用はなしで救援に入ろう」
「「「了解」」」
すぐに現場の近くまで行き姿を確認する。
しかしそこにいたのは…
「げっ!」
「うわぁ」
「あれってあいつだよな?」
見知った顔であろう二人に確認を取る。
「ああ、間違いねぇ。あいつだ」
そこにいたのはミレイとカナタの元パーティメンバーだった。
「助けるか?」
助けるつもりで近付いてきたがアレを助けるのは気分的にのらない。
「だけどなぁ…」
「おい!近くに誰かいるんだろ!頼む助けてくれ!」
悩んでいるとどうやら感知スキル持ちがいたようで見つかってしまった。
「仕方ない、いくか。打ち合わせ通りスキルは無しで」
物陰から飛び出し襲っていたモンスターを2体すぐに排除する。
恐らくダメージが溜まっていたのだろうカナタとアキラの一撃でモンスターは消滅した。
残念ながら人数が多いせいでドロップ品はない。
そのまま続けて残りの4体に向かう。
1体はどうやら向こうのパーティが相手をするようなので残りの3体を相手取る。
3人でそれぞれ1体を相手をする配置となった。
俺の対峙した敵も恐らく体力が削れていたようで一撃消滅した。
その為、防御に回っていたミレイの下に駆けつけもう一体に一撃を加えた。
こちらは体力満タンだったようで一撃では消滅しなかったがカナタが飛んできた敵を斬り伏せた所で消滅した。
「すごい」
「うそだろ…」
俺達の戦いを見て驚嘆の声をあげる閃光さんのパーティだったがどうも一人は納得いかなったようだ。
「どういうことだ、カナタ!ミレイ」
やっぱりこうなったか…めんどくささを感じつつも二人に対応させるとこじれると感じ閃光さんと真っ向から対峙することになった。




