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現代日本でダンジョン生活!ハズレスキルで無双生活  作者: 色蓮
第3章 因縁

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???side

 アキラ達がダンジョンでドラゴン狩りをしていた頃、地上では色々な所で様々な人の思惑が動いていた。



【都内某所】



ある一室で例の事が話し合われていた。



「例の件はどうなりそうだ」


偉そうな男が秘書風の男に尋ねている。


「概ねこちらの思惑通りにいくと思われます、彼らはあの者を重要視しているようなので」


「そこまで重要な人物なのかね、資料では優秀な研究者ではあるようだが代わりはいるだろう?」


「そうですね、それなりのレベルを有してはいますが、固有スキルは大した物ではないので得られる利益に比べれば大したことはありません」



「ふん、しかしこんなに早く成果が出るとはな、魔力値Aというだけならばそこまでの価値はなかったのだがこんな物を生み出すとはな」


「はい、この鑑定石は世界に売れます、それはこの国に莫大な利益を生むでしょう」


「その通りだ、うちにしか販売できないということであれば向こうにはそこそこの金を払い他国には10倍の金額で売りさばけば良い。なんてボロい商売だ」


「不利をわかっていても彼らは要求を飲むしかありませんからね…悪い人ですね」


「全く検討の余地など与えずにすぐ決めさせれば良かったものをあの者達は寿命のせいか悠長に構えすぎる」



「どう思っているかしらんが国としては一般探索者にあまり強くなってもらっては困るのだよ」

彼女らが遠征に行くと聞き肝を冷やしたが、高レベル探索者が付き添いの演習ということだった。

身の安全も保証されるし高レベルの探索者がいてはレベルもそこまであがらないだろうと許可をした。



「管理するならば御しやすい家畜の方が都合が良いと」


「言葉が過ぎるぞ…まぁその通りだがな。最低限の支援は行うがこれ以上探索者に力をつけさせては、政府と国民のパワーバランスがひっくり返りかねない」


「あのエルフ達はダンジョン探索に力を入れろというが探索者になる層に肩入れしても票は稼げん」


「おっしゃる通りで強くなりすぎて管理の方が大変になりますからね」


「例のスキルも万能ではありませんからね」


「双方の合意が無ければ発動しないのだから困りものだよ」


「ふん、まぁいいさとりあえず例の物の売り先も踏まえて考えておけ」


「かしこまりました、そういえばアメリカの例の人物の来訪申請が来ておりますが」


「アメリカからの要請であれば断ることはできんだろう。許可しておけ、どうせ魔力値A絡みだろ?」


「まぁ申請の時期的にそうでしょうね、まったく困ったことをしてくれたもんですね」


「全くだ。そのうちロシアやイギリス辺りも動き出すだろう、いやそれよりも中国か…まぁ一番厄介なDDDは彼らが撃退してくれたおかげでおとなしい」


「引き抜き目的でしょうね」


「ふんっ!金の卵を生むガチョウだくれぐれも逃さないようにな!」


「心得ております」



人は物事を自分の良い方に考える、もう少し危機感を持って対応していればあんなことにはならなかった。



【シーカーズタワー内】



西園寺と氷川は、今後の成り行きについて話し合いを行っていた。



「彼はこちらの思惑を汲んでくれると思うかい?」


「彼はその辺りには聡いので大丈夫だと思いますが…」

彼らは現在遠征中。大臣にはダンジョンの基礎訓練のための遠征と伝えてある。

貴重な人材に何かあったらどうするのだ。という横槍も入ったが、この国でもトップクラスの探索者をつけてあると伝えて納得してもらった。


「長く生きていても人の感情だけは未だにわからない」


「それは…」



国とは違う思惑で動いていた二人だったが、表向きは国に協力することしか出来ず歯がゆい思いをしていた。



「この国は本当に変化を嫌う…まぁ国民性なのかもしれないが…しかし、そのせいでダンジョン攻略については他の国よりもかなり遅れている」


「他国の状況から恐らく、日本はこのまま他国の後追いをしていくのが関の山でしょうね」


「技術開発については眼を見張る物があるんだがな、こと争い事になると駄目だね危機感が足りない」


「エルフ達としてはどう考えているんです?」


「私達はあくまで協力者だからね、敵対するつもりはないさ。だけどそれはあくまでもこちらにとっても利がある場合だ、ということを最近忘れられている気もするが」


日本に住んでいると何も感じることは無いが、他国と比べると日本の探索者レベルはかなり低い。


日本のレベルが高いのは自衛隊の特別チームが飛び抜けている位で後は30~35程度が数パーティ。


大多数の探索者は、ドラゴンさえ突破できないパーティが多い。


日本の複数あるダンジョンで一番攻略が進んでいる新宿でこの状況である。他の地域では20階層を突破すらしていない。



それに比べて海外では探索者の育成に力を入れており軍隊の訓練は専らダンジョン内で行われているのが普通である。それに伴い一般人の探索者への支援も厚く、当初は低所得層はダンジョンに出稼ぎにいく事が多かった。そして低所得層がダンジョンで結果を出し一般人よりも優れていることを証明すると今度は、上位層がダンジョンへと挑みだした。


探索者としてレベルを上げる事は自衛にも繋がり銃社会の国では銃を持つよりも安全ということもあって積極的にダンジョンに潜る人が増えてきている。



一般人が高い身体能力を持つということで日本では探索者に対して厳しい入国制限をしている。


日本の探索者に対しても外では能力の使用については厳しく制限されている為、一般人が探索者の能力を体感することは少ない。海外では普通に行われてる探索者同士のスポーツ試合なども日本では行われておらず人気も少ない。どうやら探索者はドーピング等と同じ扱いに感じているようで大半の国民は毛嫌いしているようだ。



高い魔力値を持つ人間を排除しようとする思想も根強く、学校等で高い魔力値であることがバレるといじめにあったりすることもあり自身を隠したまま生きる人も多くいる。


魔力値という人間を順位付けするシステムを嫌う者も多くランク付けをやめろという運動まであるのだからこの国の変化を嫌う思想は根深い。



「争い事を好まないというのは平時においては素晴らしい国民性なのだが、今は有事だということをどうやら理解していない。このままでは近い将来この国は変化に適応できず飲み込まれることになる。まぁそうならない為にも彼らには起爆剤になってもらいたい所だ」


「もし思った通りにいかなった場合はどうされるんですか?」


「その時はこの国を見捨てて違う国に移るさ、あくまで私達は協力者だからね」


「そうならないことを願うばかりです」



「ところで彼女は元気かい?」


「ええ、大人しくしているようですよ」


「彼女もまたこの国には合わなかった人材の一人だからな、出来ればなんとかしてやりたい」


「そうですね、私としても元同僚として彼女には良い未来が訪れることを願っています」



二人の思惑を知らず日和は一人独房で自分にくだされる沙汰を考え、眠れぬ日々を過ごしていた。

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― 新着の感想 ―
なんかなろう(作家)って、日本って国が嫌いよね 或いは日本がどれだけ恵まれてるか知らないと言うか
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