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現代日本でダンジョン生活!ハズレスキルで無双生活  作者: 色蓮
第3章 因縁

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武器と防具

 その後、まずは防具屋に移動する。


いつ来ても大量の防具が置いてあり圧倒されるが今回は必要な物が決まっているのでミレイに案内される。



「火耐性の防具はここに並んでるのでお好きなのを選んでください」


そのコーナーには、火耐性の防具が並んでいた。


「俺はこれかなぁ、あんまり動きに邪魔にならなさそうだし」


鉄製の小手を選んだ。


「私はこれですかね」


沙月はローブを選んだようだ。



「これって2つ装着したら効果が増えるのか?」


それなら複数装備すれば良さそうなもんだが。


「耐性系の効果が出るのは一つだけですね。防御系は累積するんですけどこれも同じ部位だと効果が出ないので不思議ですよね」


ちなみに耐性系は、上位耐性があるそうで火耐性→火炎耐性っていうのがあるそうだ。そっちは値段が2桁違っていたので一瞬だけ見て見なかったことにした。


そんな会話をしていると沙月が例の球でアイテムの鑑定を行っていた。


「お前こんなとこで…」


「大丈夫ですよ、多分そのうち普及するはずですし」


「そうなのか?」


「先日氷川さんに渡しておいたのでそのうち出回るはずですよ」


「抜け目ないな…」


「お金が入ったら分配しましょう」


一体いくらで売ったのか気になったが怖くて聞くのをやめた。


「大丈夫みたいですね」


小手とローブを見てそう言ったということはこの防具で問題なかったようだ。


「ここで売ってる製品がダンジョン産っていうのはどうしたらわかるんだ?」


「基本的に正規店で買えばそういった偽物を掴まされることはないですね、まぁ装備すれば分かってしまいますしね」


「そうなのか?」


「装備してみればわかると思いますよ」


そう言われて試着してみる。


「なるほど、この感覚か」


装備した時に自身の手に溶け込み一体になる感覚があった。


沙月も装備を羽織って体感していたようだ。


「へぇ、不思議な感覚ですね」


「それがなければダンジョン品じゃないので覚えておくといいですよ」


そして購入することになりレジに向かう。


価格はそれぞれ小手は40万、ローブは50万ということもあってお互いに目玉が飛び出すほどだった。庶民的にはかなりの金額だったが払えてしまうことに驚きを隠せなかった。


「昨日とその前の稼ぎで100万超えてる訳だし、払えるけどやっぱりなんか心にくるな…」


「わかります…あんな高いもの買ったことなかったので…」


「さて武器の方にいきますよ、カナタが先にいってるはずですが…」


ショックを受けてる二人をよそにスタスタと武器屋に向かって歩き始めるミレイ。


武器屋といえばあの時のことを思い出す。


「前回暴れてしまったけど大丈夫か?」


ミレイに尋ねる。


「ああ、あれは大丈夫ですよ、もみ消されてるはずなので色々と」


「言い方が怖いんだが…」


こちらの心配は不要だったようで武器屋に着いても何か言われることもなく普通だった。


「ねっ大丈夫だったでしょ?」


「何もなさすぎて逆に怖い」


そんな会話をしているとカナタを見つける。



「よう、早かったな」


「お二人とも選ぶのが早かったので」


「そうか一応、とりあえずこっちにきてくれ」


カナタが連れられて来た場所は以前にも入った武器を試す為の部屋だった。


ダンジョン産の武器は外で使うのは禁止されてる為、この中でしか選べないそうだ。


「とりあえず何個か見繕ったから、後は自分で選んでくれ」


そういって並んでいたのは数種のグローブと杖だった。


「杖なんてあるんですね」


「ダンジョンでドロップするからな、需要が少ないからあんまり高くない。ちなみにグローブも同じ理由で安いからこの中から選べばいいと思うぞ」

杖は魔法の発射台のように使えるそうで威力や速度があがるそうだ。


「杖は魔法スキルが少ないせいってわかりますけどグローブもなんですか?」


「剣とか槍とか使えるのに拳で戦うやつが多いわけないだろ?」


「ごもっとも」


どれを選んでいいかわからなかったので沙月に丸投げした。


「これが一番性能いいですね」


そう言って渡された武器を選ぶ。


「私はこれですね」


「それ便利だな、普通は付けてみて一番力が湧くやつとか選ぶんだが」


「まぁこれも鑑定出来るのが限られてるので万能じゃないんですけどね」



武器選びもすぐに終わった。


ちなみにグローブは20万、杖も20万だった。


「さてあとは一番大事なやつだな」



そう言われ案内されてある場所に向かう。



「ここだ」


連れられてきたのはダンジョン薬品所だった。


「ポーションを買う」


「ああ、例のやつですか…」


ポーション、最初の実習で習ったが自分たちには縁遠いものだと思い頭から抜けていた。


ポーションは、かなりの数がダンジョンから産出される。


その効果は素晴らしく軽い傷ならヒールポーションですぐに完治する。


ちなみに、俺とミレイの傷がすぐに治ったのはポーションのおかげだったりする。


擦り傷や軽い打ち身等であれば1000円程度のポーションで治る。



しかし、大怪我や骨折などを治すポーションは一気に値段が跳ね上がる。


一番高いものだと1億の値が付いたものもある。


それは欠損部位すら再生させる代物だったそうだが…今回購入するのはある程度の回復が見込める品を買うことになる。


「ランク3のポーションを10本頼む」


カナタは販売員に注文する。




「10本て…」


「これは安全策だ、使わなくて済めば問題ないが無くて死んだんじゃ話にならん」

ランク3のポーションは1本10万、つまり100万分の購入だった。


「昔よりは産出量が増えて安くなってて助かりましたね、昔は3倍位してたので」


「えっ!?」


このポーションの代金は4人で分担し1本は自分で、残りは沙月に管理してもらうことになった。


「やばいと思ったらすぐに使え、迷って死んだら意味がねぇ」


カナタからは耳にタコが出来るほどしつこく同じことを言われた。


確かに1本10万ということで躊躇うかもしれない…しかしそれで命を落としたらおしまいだ。


カナタの言葉を噛み締めながら帰路についた。


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