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現代日本でダンジョン生活!ハズレスキルで無双生活  作者: 色蓮
第3章 因縁

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スライムスレイヤー

 その後、しばらく休憩することになった。


「身体がヤバイ…いてて」


思っていた以上に身体へのダメージが入っていた。



「かなり吹っ飛んでたからな、ちょっと休みな」


スライムに突っ込まれて吹っ飛ばされ壁にぶつかったせいであちこちが痛かった。


あのスピードでぶつかられてこの程度で済んだと思えば身体自体は、かなり丈夫になっていたようだ。


「まぁでも体を張ったかいもあったってもんだな」


眼の前にはスクロールがあった。


それにもう一つ、スキルを取得していた。


「ほんとにスライムスレイヤーってスキルあったんだな」


あのスライムを倒した後に沙月に確認してもらったらスライムスレイヤーを取得していた。



『スライムスレイヤー』


・スライム系に攻撃値20倍


・スライム系ドロップランク10


・スライム系経験値16倍


・スライム系に対する特攻スキルの効果無効


どうやら今まであげた項目がそのまま適用されたようだ。


これがなかったら倒せなかったかもしれない…危なかった。


念の為、スキル変化前の自分の分身を用意していたのだが一撃で倒せないのは予定外だった。


そして特攻スキルも変化していた。


『特攻スキル』ドラゴン


・特攻モンスターへのダメージ10倍


・特攻モンスター以外へのダメージ0.5倍


・特攻モンスターを4ヶ月以内に40体討伐で討伐特典



モンスター以外へのダメージ値はここに反映されたようだ。


討伐特典の内容がカナタとは異なっていた。



「4ヶ月で40体は大分おかしい」


カナタが突っ込む。


「仕方ないだろ、そう変化したんだから…」


「そもそもなんでドラゴンにしたんだよ、あんな倒すのが大変なだけで旨味の無いモンスターにさ」


ドラゴン討伐は派手さはあるし結局20階層を突破するには倒す必要のあるモンスターだがそのせいかかなり強めになっておりしかも倒してもドロップは中魔石だけ。ほとんど旨味が無くなっていた。



「この方がドラゴン狩りの効率あがるだろ?」


「そりゃそうだけどもこれ達成できなかったらずっとドラゴンのままなんだぞ?」


「まぁなんとかなるさ、それに期限までにドラゴン34体倒す予定だったんだから。ちょっと追加で倒すだけさ」


「ほんとにやるのか?」


「当然でしょう、ドラゴン特攻が二人に分身スキルに障壁に魔法スキルこれだけ揃ってできない方が不思議だね。それにレベルも上がった」



スキル以外にもスライムを倒した報酬は存在した。


莫大な経験値だった。



4人とも5レベルあがり36レベルとなっていた。


「あのスライムどんだけ経験値をくれたのよ…」


「どさっと入ってきたので計算できませんでした…」


アキラの怪我のこともあったが、5レベルも一気にあがったせいで4人共身体を動かすのに違和感があり、しばらく休憩することになったのだ。



「まさか、レベルが上がった違和感がこんなことになるとは…」


「普通はそんなに一気に上がらないから、こんな体験することもなかったわね」


カナタとミレイはこの違和感は初体験だった。


「私とアキラさんは経験済みですからね!前回よりはマシです!」


偉そうに沙月は応えるが、結局違和感自体はある為大人しく座っていた。



「後はこのスクロールだな」


アキラの持っているスクロールは、『空間機動』だった。


「今までのドロップと比べるとなんか地味だな」


「でも、あれめちゃくちゃ厄介だったんだぞ、お前は気絶してたけど」


「それは申し訳なかった」


「まぁ遠距離攻撃がなければそれほどだったかもしれませんけど火魔法もありましたからね」


「攻撃の届かない場所から一方的に攻撃するのは卑怯ですよ」


「それは、沙月。お前が言っちゃ駄目だろ」


まずいという顔をする沙月だったがこのスクロールは遠距離攻撃のある沙月に使わせる手もあったが。


「今回は私は、不要ですよ。今でも安全地帯からの遠距離攻撃はもう出来てますからね」


「私も無理ですね、分身の制御をしながら立体の動きはできそうもありません」


「となると俺かカナタか」


「いや私もパスだ、タンク職をやるっていうなら空中にいくメリットがほとんど無い」


もっともな正論で逃げ道が無くなった。


「じゃあ俺が使おう、でも魔力消費大丈夫かなぁ…」


「それほど消費はしないと思いますけど、最悪アキラさんなら一瞬足場あれば大丈夫じゃないですか?」


「わーったよ。スキル取得」




まだ身体に違和感があったが立ち上がり足場を作るイメージでスキルを発動した。


目には見えないがそこに足場があるというのが分かるという不思議な感覚だった。


その足場に足を乗せる。




空中に浮くことが出来た。


「これはすごいな、ちょっと楽しいかもしれん」


階段を登る要領で足場を作っていく。


足場の大きさを調整すればそれほど魔力は消費しなかった。

大きな足場を作ると大きく魔力を消費するのを感じた。



「これ便利だわ、違和感が消えたら練習してみる」


アキラはそのまま足場を使って降りてきた。



「これって他のやつは乗れるのか?」


カナタは興味本位で足場のあった場所に足をかける


カナタも問題なく乗ることが出来た。



「魔力の足場として存在してる感じか、でも見えないしどれくらいの広さかわからんから怖いな」


アキラが足をかけた場所にそのまま足を乗せただけで見えてる訳ではなかったようだ。


「これ強度はどうなんだろうな」


足場を殴ってみる。


「おお、そこそこの強度あるな。まぁ足場なんだからそりゃそうか」



それから空間機動で遊びながら時間を潰したあと、ダンジョンを後にした。

ちなみに何回か足場を作って遊んでいたら魔力が減った時の倦怠感を感じ中断した。


やはり魔力値が低いせいか回復も遅いのでしばらく倦怠感に耐えることになった。



食堂で夕食を囲みながら。


「明日は、ダンジョン探索をお休みにして色々ドラゴン戦の準備をしましょう」


「本当にドラゴンを狩り続けるのよね?」


ミレイが本当にやるのかと恐る恐る尋ねる。


「うまくいったらそのまま狩り続けようと思ってますよ」


「正気の沙汰とは思えんな、まぁ今更か…大分ぶっ飛んでるのはここ数日で確認できたし」


「人をおかしい人扱いはどうかと思いますけどね、まぁでも下層への許可がでないといけないのでそこは確認しとかないといけないですね」


「そこは確認しときますよ」


「じゃあまた明日。どうせ今日はまともに動けないし…」



4人とも大なり小なりレベルアップの影響があり身体に違和感を抱えていた。


さきほどスプーンを力を入れすぎて曲げてしまったカナタなど身体を整えるのに時間が必要だった。



解散した後、前回と同様で一晩経てば順応するだろうと思い早々に就寝することにした。

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― 新着の感想 ―
[一言] この調子でスレイヤースキルが増えればどんな モンスターにも勝てるのか。先が楽しみです。
[良い点] 面白ーい⸜(*˙꒳˙*)⸝ 先が楽しみです!
[良い点] あーなるほどスライム特攻は新スキルとして残るわけね
感想一覧
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