検証結果
そして俺の分身でスライムを攻撃させた所、スライムが一撃で消滅した。
「これは効いてるのか?」
「ぶっちゃけレベル30ならスライムは元々一撃だからなぁ、わからん」
「そういえば沙月、俺の分身のステータスってどうなってるんだ?」
「レベルと固有スキルは一緒で種族は分身になってますね」
「ってなるとレベルは30扱いってことか」
「固有スキルしか表示されてないってことは、固有スキルは発動してるってことなのかどうかですね」
と色々と疑問が沸いてきたので検証してみた。
色々と実験をした所、
・レベルは反映される。(身体スペックも)
・固有スキルは反映される、しかしその他スキルは使用不可。
・分身体を分身することは不可。
・魔力消費は対象の魔力値依存で増減。魔力値Cのカナタよりも魔力値Eのアキラの方が魔力消費が少ない。(ただし自身の分身はアキラと同程度)感覚的なものなので正確ではない可能性あり。
・モンスターの分身は不可。
・分身体はパーティ人数に含まれず、5人オーバーしてても経験値は取得可能。
・沙月の分身体はそもそも作成出来ず。
という結果となった。
「沙月の分身が作成できないのはそもそもの魔力値が足りないからってことですかね?」
「その可能性が高そうですね、私の魔力値はBなのでAの沙月の分身体を作れないっていう理屈はなんとなくわかります」
「しかし、さすがの魔力値制限スキルだな規格外過ぎる」
「使いこなせば戦局が一変しますよ、まぁその使いこなすのが難しいんですが…」
「ここで訓練して慣れてもらうしかないな、ドラゴン戦はこれを主軸に戦うんだから」
「このスキルが鍵って言ってたので察してましたがそういうことですよね…頑張ります」
「まぁ他にもなんとかする手段はあったけどこれで第一段階はクリアだな」
そしてあともう一つ大事な検証があった。
今まで二人だったので抜けていたがスライムの討伐数のカウントと効果である。
それについても合わせて実験を行った。
その結果
・スライムをカナタだけで討伐→経験値とドロップ品の反映はなし
・スライムをアキラがダメージを与えカナタが討伐→経験値とドロップ品の反映あり
・スライムを分身アキラで討伐→経験値とドロップ品の反映あり
という結果となった。
「スライムにダメージを与えるのがこんなに難しいとは…」
「デコピンでも駄目でしたもんねー強くなりすぎましたね」
「最終的に小指で突くで調整する羽目になったからな…」
「でも、これで固有スキルの反映条件はわかりましたね、ダメージの有無です」
「条件がトドメだった場合、ドラゴンのカウントも不確定になっちまうからなぁ」
ドラゴン戦は5人での戦闘だった為、誰がトドメかわかりようがなく二人に聞いていた数も信用ができなくなる所だった。
「後は討伐特典だな」
「そうですね、いま99匹なので次で討伐特典をもらえなかった場合は、分身体のみで倒した場合は数に反映されてないことになります」
「固有スキルは継承してても討伐特典の数にはカウントしないってやつだな」
「その通りです、ってな訳であれをお願いします」
アキラは指を差された先のスライムを討伐する。
しかし、特典画面は表示されなかった。
「表示されないな」
「じゃあ次ので出なかった場合は、他人が一人で倒した場合もカウントされてない事になりますね」
「一応、出た場合は、分身の分はカウントされてるかの二択になってしまうがそこは仕方ないか」
「そうですね、その場合は次の時に検証しましょう。あっちです」
沙月に案内された先のスライムを倒す。
今度も表示されず。
「出ないってことは」
「アキラさん本人以外が一人でトドメを刺した場合は、反映されないってことですね」
また検証する必要がなくなりホッとしている。
「なので次で出た場合は、他人と一緒でもダメージさえ与えていればカウントされるってことです」
「これで駄目ならドラゴンは最悪50体狩ることになるのかぁ…」
カナタが悲痛な叫びを上げる。
「じゃあこっちです」
沙月に案内された先のスライムを狩る。
そして討伐特典画面が表示された。
「おお、出たぞ」
思わず喜びの声を上げる。
「ほんとか!よかったぁぁ」
カナタも安堵したようだ。まぁ最悪50体狩るんだけど黙ってることにした。
そして特典の攻撃値アップを選択する。
『特攻モンスターの攻撃値16→17』
「こっちからは全然みえねーけどなんか表示されてんのか?」
気になったのかカナタが聞いてくる。
「そうですね、ゲームの選択画面みたいなのが出てきますよ、それを押すだけです」
「そうなのか…へぇ…」
自分と同じスキルというのもあって気になるようだ。
「これで討伐特典の回数自体はダメージさえ与えればカウントされてるってことですね」
「そういうことになるな」
しかし、分身体がカウントされているのであればもっと早く狩れると思っていたのでそこの部分は予想が外れてしまった。
とりあえず、その後はミレイは近くで分身体の操作の訓練をしつつカナタは分身体と模擬戦、沙月と俺はひたすらスライム狩りをすることとなった。




