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現代日本でダンジョン生活!ハズレスキルで無双生活  作者: 色蓮
第3章 因縁

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仲直り

 それからカナタの話を聞き終わったミレイはしばらく黙っていた。


「情けなくて笑っちまうだろ…この言葉遣いは周りに舐められないようにする為にしてたら直らなくなっちまってさ」


「カナタ…」


「おう、情けないって殴られても仕方ないと思ってる。ひとおもいにやってくれ」


目を瞑りミレイに判決を委ねるように顔を差し出す。


しかし殴らることはなかった。



何かに包まれる感覚に動揺するカナタ。



「おい、なんで…」


「辛かったよね…ごめん、もっと早くに私も話すべきだった…それでカナタに無理をさせてたなんて思わなかった」


「違う、ミレイのせいじゃないんだ。結局私が弱いから逃げただけなんだ…探索者としてもミレイからも…」


「いいの…そんなことは、逃げたって構わない。逃げるのは弱いからじゃない、自分を守る行為の一つなのだから」


その言葉にカナタは救われる思いだった。逃げる行為を恥じているのに逃げる行為を繰り返していたカナタにとって初めて言われた肯定される言葉だった。


それからはミレイの胸の中で一生分かと思う位に泣くことになった。



時間が経ち落ち着いた所でミレイも話しを切り出す。


「でも、カナタにはバレちゃったか…心配させたくなくて言わなかったんだけど」


「ごめん、どうしても気になっちまって…」


「いや、隠してた方が悪かったのよ、もっと早く相談するべきだった」


「ミレイのお金への執着から考えてただならぬ理由があるんだろうなと思ってこっちも聞かなかったんだから気にすることじゃない」


「そう言ってもらえると気が楽になるわ、あっでもカナタはどうしてお金を貯めていたの」


「あ、ある物が欲しくて…」


「物ってことは何かなにか思い入れがあるものとか?」

ミレイには、カナタが執着してる物があることに覚えがなかった。

何かを欲しそうにしていた気配もなかったからだ。


ここまでくれば聞いてしまえと思ったのかミレイは突っ込んで聞く。


「家を買おうと思ってたのさ」


「家!?」

カナタの欲しがっていた物が意外な物だったことで声を荒げてしまった。


「両親と一緒に住んでた家がなくなっちまったからさ、いつでも帰れる家っていうのが欲しくなったんだよ・・・」


「家かぁ・・・確かに私たちが買うのは大変よね・・・」

探索者が家を買うのは非常に難しい、賃貸ならそこまで難しくないのだが、家を買おうと思うと基本的には一括払いしか効かないのだ。


「そう、探索者である私たちにはローンが組めないからな。一括で買うにはそれなりに金が必要だった」

探索者は、どこまでいっても命の危険が付きまとう仕事だ。

いくら安定した収入があったとしても明日には亡くなっていることだったあるのだ。

そんな探索者が家を持つのは賃貸の場合がほとんどだ。

家を買うなら一括でお金を払う必要がある。まだ復興前の土地であればかなり安く売っているが代わりに復興後の土地の値段はかなり高騰しており買おうと思うと最低でも1億位ないとまともな家は買えなかった。


「意外ではあったけど、立派な目標じゃない」


「だけど、ミレイの理由と比べれば大したことじゃないのは確かだろ・・・所詮は自己満足だ。だけどミレイが頑張ってることを知ってしまったからさ、家さえ手に入れてもう一度ミレイと一緒にと思ったんだ。それでまたお金を貯めてたんだけど、ミレイからのあの連絡を受けてな。結局、楽な方に乗っちゃった時点で情けない話なんだけどな」


「ううん、カナタから連絡が返ってきてとても嬉しかった。だからいいの。それにお礼は彼らに言わないとね、私達の救世主なんだから」


「私達?」


「実は私も色々あって…」


そしてアキラに連絡を取り、待っている間にカナタに諸々やらかしてしまったことを報告していた。



その後、散々カナタにお叱りを受けることになった。


散々無鉄砲だの向こう見ずだの罵倒され小さくなっている所にアキラ達が戻ってきた。


先ほどまでの状況とは一転してミレイが怒られており困惑する。


「いったい、何があったんです?」


「こいつが馬鹿なことをしたってきいたから叱りつけてただけだ!」


「なるほど、それは仕方ない」



先ほどは、泣いていたカナタは今はミレイを叱っており、泣いたカラスがもう笑ったとはよく言ったものだと感心していた。まぁ正確には怒っているだったが。


情けなく話を聞いているミレイが新鮮で少し眺めておくことにした。


カナタの怒りも収まったようでミレイと共に謝罪する。


「取り乱しました…」


「すまねぇ…」



「いいんですよ、でも仲直りできたみたいでよかったです」


先ほどのお互いに緊張した空気はなくなっていた。


「さて、ここからは今後のことについて話しましょう」


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