魔力欠乏
その後は休憩しながら魔石の帳尻をあわせつつ時間を潰す。
「しかし魔力欠乏ってこんなにしんどいんだな、未だに頭が重い」
「魔力の回復量は最大値に比例するみたいですしゆっくりしててください」
「レベルアップで魔力値あがってるはずなんだけどなぁ」
「上がり方にも個人差がありますからねぇ・・・」
悲しそうな目でこちらを見る。
「そんな目でこっちを見るな」
魔力値Aから見つめられると途端に惨めになる。
「まぁまぁスキルは超役に立ってるからいいじゃないですか」
「それはそっちもでしょうが」
「でもそろそろステータスの詳細をみたいですね、今日みたいなことがあった時に困るので」
「そういえばあのでかいスライムってなんていう名前なんだ?」
「ビッグスライムって名前でしたよ、安直もいいところです」
「それは安直なネーミングだな」
「でも普通のモンスターと違ってスキル持ちだったのと名前の横に星マークがついてたのでそれがボーナスモンスターってことなんですかね?」
「そういうことなのかもな、しかし物理無効モンスターの対策は考えないとな小魔石なかったらマジで詰みだった」
物理無効とか反則過ぎる、しかも触れたら溶けるとか最悪過ぎる。
「物理無効は30階層より下のモンスターが稀に持ってるらしいですよ、まぁなんでそこから先にいくには魔法スキル持ちが必須らしいです」
「魔石じゃだめなんか?」
魔石投げ、二度とやりたくないがあれでダメージが当たるならそれでいいような気がする。
「魔石投げは普通の人はやりませんよ、特攻スキルでもなければ大したダメージにもなりませんから弾かれるのがオチですよ」
「マジで?」
「マジです、昔、動画で見た銭投げ動画っていうので中魔石でスライム倒す動画をやってたのでそれで見ました。ちなみに中魔石でも10層の敵までしか倒せなかったそうなので話になりません」
中魔石はお値段50万円です。本当にありがとうございました。
なにその金持ちの道楽・・・。
「という訳なんで特攻スキルなしだと役に立たないんですよ」
まぁその知識のおかげで助かった訳だから金持ちの道楽に感謝。
「小魔石は全部アイテムボックスにしまうとしてクズ魔石は300個に調整しときます」
「ってか便利だなアイテムボックス」
羨ましい限りだ。
「でもこれ取り出すのにコツがいりますね、中に入ってるものがわからなくなる・・・」
色々苦労があるようだ
「消費魔力は?どうなんだ?」
「うーん?減ってるような気がする程度ですかね。これは練習しときます」
魔力値Aって規格外すぎませんかね・・・
そんなこんなでいい時間になったので日和と合流し検査室へ。
「そういえば検査って言ってもほとんど問診みたいなことしかしてないけどなんかわかるのか?」
「わかんないわよ」
「は?」
「こんな数日で何か変わる訳ないじゃない。そういう名目でいるから簡単な検査をしてるだけだから」
それでこんな簡単な検査だったのか、まぁそりゃそうか普通なら数日でそんな変わる訳ないしな。
まぁおかげでバレずに済んでいるのだから助かる。
それから解散となり食堂に向かう。
「今日は飯を食べたら休みたい位に頭がつかれてるな・・・まぁでも体術訓練があるからな」
「いや、お休みでもいいですよ、今日はさすがに色々ありましたし」
「そうか、悪いな今日は早めに休む」
食事をとり部屋に戻る。
身体は疲れてないのに頭がつかれている、確かにテスト勉強明けというのは言い得て妙だな。
なにも考えたくない、シャワーを浴びて身体はスッキリしたが頭は冴えないままだった。
「よし、寝よう」
そのままベッドに横になり眠る。
その頃の沙月は、アイテムボックスからアイテムを出し部屋の収納にしまい一息ついていた。
アイテムボックスはすごいスキルだがやはり使い慣れないと狙ったアイテムが出せないので要練習である。
しかし、今日は膝枕もしたしあんなとこも触られたし、ちょっとは意識してもらえたかなぁ・・・
いや、まだなんか妹とかそういう類として見られている気がしていた。じゃなければ膝枕してた段階でもう少し慌てるよね・・・。
後は、霧崎さんの為にレベル上げっていうのもちょっとモヤモヤしていた。勧誘しようといったのは自分だったがそれをモチベに頑張ってる姿はなんか嫉妬してしまう。
アキラさんには伝えてなかったが今日の物理無効にしても彼女が入れば解決する。
しかし、やはり身体のスペック差はいかんともし難い。あれは、恐らくEかいや、もしかしたらGかもしれない・・・こっちはギリD位しかないというのに・・・。
ただ、霧崎さんを仲間にすることは今後の事を考えると必須と言ってもいい。レベルに関しても今日で28になった。このペースなら数日で達成出来る。
その時に霧崎さんだけではなく4人には秘密を打ち明ける必要がある。
だが、今日の事を考えると打ち明けるべきかどうか・・・本当に悩ましい。
だが期限は迫っている。何か考えないと・・・叡智なんて名前のスキルなんだからもっと頭をよくしてほしかった。
色々な不安を抱えながら夜が更けていく。
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