目標
それから霧崎さんは車を戻してくると言い、その場で解散となった。
「さて作戦会議の前にご飯にしますか」
「道中で少しつまんだだけだしな、先に飯にするか」
食堂に向かいご飯を食べた後に、俺の部屋で打ち合わせすることになった。
自宅から持ってきた荷物の整理をしているとチャイムが鳴る。
ドアを開けると沙月だった為、そのまま中に招く。
「今日は、すみませんでした。私から誘いたいって言ったのにまかせてしまって」
「いや、それは別にいいけど誘おうと思った理由は?」
「それは日和さんからもし問題なければ誘ってあげてほしいって頼まれてたからです・・・」
「ああ、そういうこと」
沙月が誘おうって言った時から感じていた違和感が解決した。
「なるほど、日和の差し金か」
「まぁ判断は私に任せるって言ってくれたんですけどね。ただ、判断を私に任せるって時点で最終的に私と組ませたいのかなってのが見えてちょっととは、思いましたけど」
俺とパーティをずっと組むって話の後だから気を使ってくれたようだ。
「まぁそれもあってアキラさんと組むって言ってくれたら一緒してもいいかなと思ったんですけどね・・・」
「それで俺に勧誘を任せた訳ね、撃沈だったけど」
「感じ的にはそうでもなさそうでしたけどね、割と脈ありに見えましたよ」
「まぁレベル追いついたら改めて試験みたいな感じになったけどね」
「上出来だったんじゃないですかね、それに元パートナーが特攻スキル持ちだったのは意外でしたね」
「まぁ逆に特攻スキルの悪い所を一番味わってる人かもしれないね、試験までにレベル上げと戦える所を見せる必要がある・・・やりがいがあるねぇ」
現状の事を話せば組んでくれるのではと思うが、それでは面白くないので特攻スキルの印象を180度変えられればなと考えている。
「ってな訳で明日からさらに気合いれて狩ろう!」
「そうですね!私もスキルレベル上げしたい所ですね、特に叡智・・・ほんとに見るだけの能力だからなぁ・・・」
「その見るだけの能力ってかなりヤバイんだけどね」
正直能力の詳細がわかってなかったら日銭を稼いでいるだけで終わってた気がしている。
100匹倒すように誘導してくれた沙月には本当に感謝している。
明日に備えて休もうと思ったがやはり探索してなかったので身体を動かし足りなかったため沙月と一緒にトレーニングルームに向かう。
「そういえば沙月もあのパンチングマシーンやってみなよ」
そういってパンチングマシーンを指差す。
「えっ、やったことないですよ・・・」
不安そうにしている。
「大丈夫大丈夫、どれくらい強くなってるか見るだけだから」
「筋力とか明らかに跳ね上がってるんですから強くはなってると思うんですけど」
どうやら自分がどれくらいの力を持ってるか計りかねているようだ。
「筋力と攻撃力は直結しないからね、一回殴ってみよ」
とりあえずなんやかんや理由をつけて殴ってみることを勧める。
スイッチを入れ準備が整う。
「んっ」
力を入れパンチングマシーンを沙月が殴る。
表示された数値は【633】
「うわ、ゴリラ並・・・」
「ちょっ第一声がそれは、ひどくないですか!?」
ぽかぽかと殴ってくる。
まぁこちらの防御力があがってるせいか痛くはなかった。
「まぁまぁでもこれって探索者としては必要なスキルだから」
「探索中は武器使うから良くないですか?」
「結局最後に頼るのは徒手空拳になるからね、練習しとくに越したことはないよ」
「そうですか・・・」
「ってな訳で、練習しようか」
「えっ!?」
それからひたすら沙月のパンチの練習をして数値が900までいくまで続け少しはマシなフォームになった。
「後は、反復だね。明日からは回避の仕方とかも教えるから」
「はい・・・わかりました・・・」
体力はあがっているはずだがやっぱりなれないことをすると疲れるようだ。
「弱い相手でレベルあげてるとこういうスキルが身につかないからね、しっかりやろう」
回避も攻撃も防御も深部を目指すのならば必要なスキルだ。
地上であれば身体能力のゴリ押しでもなんとかなるかもしれないが自分より強い敵にあった時の為に体術は学んでおく必要があった。
「なんで急にやろうと思ったんですか?」
水分補給をしながら沙月が聞いてきた。
「霧崎さんの身体がかなり引き締まっててさ、筋肉の付き方的にこういう基礎的な体術は深部でも使うんだなと思ってね。今から備えておこうかと」
「そういうことなら頑張ります・・・」
その後、解散となり部屋に戻り風呂に入り気になったことがあった為、調べ物をしてから眠りについた。
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ありがとうございます!
嬉しすぎてガンガン更新していきます!
今後もよろしくお願いします。




