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現代日本でダンジョン生活!ハズレスキルで無双生活  作者: 色蓮
第7章 罪と罰

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不死化

 突如として状態がおかしくなった閃光くんはこちらに向かってくるのでカナタと共に迎撃しようと前にでるが…

「なんてスキルを!攻撃中止一端下がってください!ソフィア『重力魔法』で彼の動きを止めてください!」

沙月の様子から尋常じゃないものを感じてすぐに指示に従い下がる。

そしてソフィアが『重力操作』を発動する。


重力によって地面に押し付けられる閃光くんだが身体中から血を吹き出しながら立とうとする。

「なんて力…あまり長くは持ちませんよ!」

「無駄にレベルが高いせいで…こうなったら逆に重力を軽くして上に跳ね上げてください」

沙月の指示に従って重力を反転させたせいか起き上がろうとしていた閃光くんは勢いそのままに空中へと飛び上がる。


「能力を解除して後は落ちてくるのを待ちましょう、その間に説明します」

かなりの高さまで飛びあがった閃光くんだったので微かに見えるか見えない位の位置まで飛んでいった。

そしてその間に沙月から説明がさせる。

「彼は、どうやらスクロールを身体に仕込んでいたみたいで先程そのスキルを取得したみたいです」

「なんのスキルだ?」

「『不死化』スキルです…正確にはアンデッド化です」

「「「はぁ!?」」」

全員で声を荒げる。


「アンデットとなった彼にはあらゆる状態異常が効きません、それに加えてあの状態の間は死にもしませんしどんな傷を負っても再生します」

「なんでそこまでわかるんだ?」

◯化系スキルは、スキル自体に詳細が表示されない為、能力の全容は覚えてから初めてわかる物がほとんどだ。

「このスキルはあるモンスターが取得してるスキルなんです…」

「あるモンスター?」

「グールです…とりあえず説明してる時間がありません、彼に絶対に噛まれちゃダメです!!!」

そんな話をしてる内にもうすぐ彼が落ちてくるのだが…。

「対処方は?」

「今、考えてますけどとりあえず拘束するしかないです」

「噛まれるとダメってもしかしてそういうことか?」

噛まれてはダメと聞いてから既に予想がついていた。

「はい、噛まれたらこちらも不死化してしまうので絶対に噛まれてはダメです」

「まじかぁ」

ゾンビ映画じゃないんだから…勘弁して欲しいが沙月がそういうのであればそういうことなのか…。


「ミスリルはあるな?」

「ありますけどどうするんです?」

「とりあえず閉じ込める。カナタここに人が入る位の穴を掘ってくれその時間は俺が稼ぐから」

「了解」

「ソフィアは合図したら重力操作が出来るよ準備してくれそれまではカナタの手伝い」

「了解」


俺の指示で2人はすぐに動いた。

「沙月はミスリルの大きな盾でも作っておいてくれ」

「わかりました」


そして落ちてきた彼を見る。

受け身も取らずそのまま落下して彼だったが、全身から血が吹き出ると同時に煙のような物が出て身体が治癒されていく。

「マジかぁ…全身の骨が折れたはずなのにそれも治るのか」

すぐに飛びかかってくる勢いだったので腕を『硬化』して迎え撃つ。

案の定飛びかかってきたので顔面に向けて拳を放つ。

いくらレベルが高くても直進してくるだけの獣に不覚を取るほど弱くはない。


「頭蓋骨をかち割るつもりで本気で殴ったのに起き上がるのはほんとホラーだな…」

今度は頭から血を吹き出しながらそれが蒸気と共に治癒されていく。

「ちょっとアキラさん距離を取ってください!」

沙月から注意される。

「いやいや、こっちのが安全だよ。『硬化』も使ってるから大丈夫だ」

下手に距離をとって移動されてもめんどうな上にこれなら確実に拳で対応出来る。

正面かつ接近戦が尤も安全だと俺は先程の一合で認識できた。

カナタが穴を掘り終えるまでの時間を稼ぐこと自体は問題なさそうだが知り合いの弟を本気で殴り続けるのは罪悪感が募る。

どうせ治るならいいか相手の攻撃に合わせてしゃがんで足に強烈な打撃を与えてへし折った。

手甲があるので噛みつかれる危険は抑えられているのは助かる。

「なぁ、グールよりも耐久力高くないか?」

「グールの『不死化』は不活性状態なのですでに状態が固定されてるか大丈夫なんです!今の彼の『不死化』は活性化状態なので状態が違うんです」

「なるほどな」

先程までの再生力から考えると足をへし折っても再生するだろうなと眺めていると案の定痛みなんか感じないと言わんばかりに折れた足で無理やり立ってすぐに襲ってくる。

まぁこの辺りはグールっぽいかと思いつつも足が意味ないのであればどこを殴っても一緒だと思い距離が稼げる鳩尾に拳を叩き込んだ。

受け身を取る理性もなければ防御を取る事もないまさしく戦ったことのあるグールと同じだった。



「アキラこれくらいでいいか!?」

カナタに呼ばれて穴の状態を確認する。

あまり目をそらすと危険なのでさっと視線を向けてすぐに向き直る。

考えていたよりも大きな穴が出来ていた。

すり鉢状になっており穴の大きさはおよそ3mで深さも5mはありそうだった。

よくあの短時間で掘ってくれた。

「問題ない。そこに沙月は7分目位まで水魔法で水を溜めてくれ」

「わかりました」

そういって沙月が水魔法を使い水を溜める。

勢いよく溜まる水にこれならすぐ溜まりそうだった。

「さて悪い気もするがとりあえず拘束させてもらうぞ」

俺は閃光くんと向き合い準備を整える。


「溜まりました!」

「全員穴から離れてろよ!」

沙月の声も聞こえたので突っ込んでくる彼をそのまま勢いの方向を変えて穴へと飛ばす。

そして穴に落ちた彼は上がろうと必死にもがくが…やはり上手く上がれないようだ。

「ソフィア重力操作で重くしといてくれ全力で掛けなくていい」

「わかりました」


「作った盾はこれ覆えるか?」

俺は穴に近づき沙月に尋ねる。

「はい、大丈夫です」

そういって沙月が出してきたのは直径5mほどの盾だった。

「ちょっと借りるぞ」

そして穴をそれで蓋をしてこれで拘束完了した。


「どうしてグールが水に浮くって知ってたんですか?」

沙月から質問が飛んできた。

「ああ、グールってか死体って水に浮くんだよ。あの蒸気みたいに身体から上がってた煙って恐らくガスだから腐敗してってるんだろうなと思ってな」

「でもあいつの力だったら上がってこれないのか」

カナタからも質問が入る。

「水で沈めないってことは踏ん張れないから飛べないしそもそも泳ぐのって結構難しいんだ。理性もない奴にはそんなのは無理…しかもこれで視界も真っ暗上にあがる為にもがくだけさ」

川なんかの流れがあるとこならそれでもいいのだが残念ながらこの穴には流れはない。

上から重力操作で重くすることによって沈む浮かぶを繰り返している状態では端までたどり着くこともできない。


それとやはり外部刺激を視覚に頼っていたみたいなので暗闇にしたことで動きが止まったようだ。

ばしゃばしゃともがく音すら聞こえなくなった。

「重力操作を解除してもいいぞ…多分行動が止まってる」

中を確認する訳にはいかないがこれで拘束は完了した

しかし…どうするんだこれ…。



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