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現代日本でダンジョン生活!ハズレスキルで無双生活  作者: 色蓮
第7章 罪と罰

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アラン

 アカネが潰した俺の実の父親については簡素な感想しか出てこなかった。

「お礼を言うべきなのかわからないがありがとな。俺には手が出せない存在だったから」

「いえ…勝手な事をしてしまったのはこちらなのでお礼を言われるようなものではないです…」

先程までの勢いがなくなり俯きしゅんとしている。

小動物のように思えるが明らかにその姿には似合わないものが存在感を放っていた。


「まぁそんな訳でして大本を潰したまではよかったのかもしれませんが…色々な所に恨みを買ってまして…こちらで保護しているといった状況です」

アリスさんから説明が追加された。

「それは、悪かったな…大丈夫だったか?」

「近くまでは迫られていたんですけど幸いにも声をかけて頂いたので…そのおかげで保護して頂けました」

どうやら沙月が声をかけたのがそのタイミングだったようだ。

まさにベストタイミングだった訳だ。


「なるほどな…一つ聞いておきたいんだがその事情が解決しても俺達と一緒に来るつもりはあったか?」

俺はアカネの目を見て問いかけた。

おどおどした状態のアカネだったが…俺の質問の意図を理解したのかゆっくりと口を開いた。


「その事情が無かったとしても声をかけてもらった時点で加入したいと答えてました、間違いなく」

「それはどうしてだ?」

アカネの背景を考えれば探索者にならずとも順風満帆に生きる事はできるはず、わざわざ危険を冒してまで探索者として活動する必要はない。

「理由については崇高な理由がある訳ではないですけど面白そうだからです…かね」

そういって苦笑いを浮かべている。


「ハハハ…そんなとこまで漫画の影響受けてるのか」

「そりゃそうですよ!私のバイブルですから!」

母が書いた漫画の主人公であるアラン警部は刑事のくせに行動倫理が楽しいか楽しくないかで決める所があるのでそこの行動倫理まで同じとは…。

「息子としてはお礼を言わせてもらうよ母の作品を好きでいてくれてありがとう」

「こちらこそあの作品に私は救われたのでお礼を言わせてください!」

そんなやりとりを経て正式にアカネが加入することになった。


アリスからミレイに話があるとの事で2人は食事に向かった。

なにやらアリスからただならぬ雰囲気を感じたが大丈夫だろうか?

沙月は西園寺さんと話があるとの事で席を外した。

という訳で残された3人でどうするか?という話になったのだが食事を取るには早い時間だったのでアカネの実力を確かめる為に訓練場に移動した。


「運動神経に関してはほんとに自信がないのですが…」

「ああ、そこまで気にしなくていいぞある程度動きを見れば筋肉の質とかはわかるから運動が苦手なのはわかってるから」

彼女の筋肉は上半身の集中しており下半身の筋肉は恐らく立ち仕事をしていたのだろうかふくらはぎに筋肉はついているが瞬発力に必要な筋肉は鍛えられてはいなかった。


という訳である程度武器を使用してもらったがどれも使うのに難があったので…

「これは大盾でも用意して籠もってもらうのがいいかもな、どっかのやつと違って動けるのにドジな訳じゃないから大丈夫な気がする」

あっちはほんとにポンコツだったので動きを改善するのにかなり時間がかかった。

しかもある程度鍛えたのだがそれでも完全に治る事はなかった。

体幹などの基礎部分が育っていないせいだろう。

彼女に関してもその辺は今から鍛えて行く必要はありそうだ。


「体調面は特に問題ないのか?」

「はい、医療技術の発展のおかげで完全に完治してます。まぁ体力面は微妙なんですけど…」

病気が完治しても体力に関しては定期的な運動をしなければ鍛える事はできないので仕方ない。


「そういえば気になってたんですけど固有スキルってどんなものなんです?」

カレンがアカネに質問した。

「私の固有スキルは『電子精霊』ってスキルでして…簡単に言えばめちゃくちゃ高度なAIを生み出す感じの存在です」

そういってスマホを取り出し画面を見せる。

「これが私の『電子精霊』のアランです」

画面にはアラン刑事をデフォルメしたようなキャラクターが頭を下げていた。

「アランだ、主人共々よろしく頼む」

「性格まで漫画のアランみたいですね」

「カレンさんも読んだんですか!!!」

「面白いよね~最近読み直してアニメも見直したんだぁ」

と年齢が近い事もあって話が弾んでいる。


雑談に華を咲かせつつ聞いた『電子精霊』スキルの性能は…

・活動範囲は電子機器の中のみ

・ダンジョンには入った事がないので不明

・電子機器のなかではほぼ無敵と呼ばれる位には強くあらゆる情報にアクセス可能


「パワードスーツみたいなのがあればいいのかもしれないな」

「私も考えたんですけどそもそもの開発基盤がないんですよね…」

パワードスーツ需要は探索者のせいで完全に頓挫しており世界で開発してる所を探しても存在しなかったそうだ。

まぁ探索者がパワードスーツを使用してもただの拘束具にしかならず、そもそもパワードスーツを作るよりもレベルを上げた方が早いという状況なので仕方ない。

「一から開発するとなると…沙月に相談だな」

ある程度製作スキルで自由に作れると言っていたがそこまで複雑な物を作れるのだろうか…。

「カナタさんなら知識持ってそうですけど」

「残念ながらネットから仕入れられたパワードスーツの情報は3年前ので止まってるのでお役に立てるか怪しいです…」

彼女はバックアップ要員なので戦闘能力は求めていないがある程度の自衛の為にレベルを上げた上でスーツを用意しておくのはありな気がしている。


ちょうどいい時間になったので食事を取る為に食堂に向かった。



◯あとがき

前話のルームランナーですが、60km以上の速度で走ると機械が計測出来ず距離が減らないので常に60kmを維持して走る必要があります。

アキラは43分、ミレイは62分、カレンは55分で完走してます。

ミレイが探索者としては平均値、カレンがスポーツ選手並でアキラは化け物です。

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