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現代日本でダンジョン生活!ハズレスキルで無双生活  作者: 色蓮
第7章 罪と罰

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デート(カレン)

 日本に帰国してから沙月は色々と報告と準備があるとの事で別れた。

それに合わせて一人にする訳にもいかないので俺が残るつもりだったのだが…。

「ミレイも残ってくれるか?色々聞きたい事もある」

そういってミレイも残される事になり俺とカレンはフリーとなった。

恨めしい目でこちらを2人がみていたが俺達は特に用事はないのだから仕方ない。

街に繰り出す事になった。



「魔力はもう大丈夫か?」

「はい、もうすっかり全回復してます」

さすがの『超回復』持ちである。

「まぁせっかくだし色々回るか」

「はい!!」

元気の良い返事と共に2人でショッピングに繰り出す事になった。

まぁ残念ながらショッピングモール以外は俺も土地勘はないので本当に2人でぶらぶらするという事になってしまうのだが…。

「この周辺以外はまだ廃墟だったりするんですよね?」

「気になるなら展望台にいってみるか?」

「良いですね、気になってたので」

そういってタワーの展望台に登る。



そして俺に取っては知識としてカレンとしては初めてみる光景だった。

「こんな事になってたんですね…」

「まぁ復興が間に合ってないからな」

タワーを中心に街並みが広がっているが少し遠くに目をやるとなにもない空間が広がっている。

復興は基本的に主要施設を中心に行われておりそこからは地方などを結ぶ交通インフラが復興されていった。

その結果がこの歪な街という訳だ。

災害の影響のせいか現在は高層ビルはほとんど建築されていない。

なんせ災害時には地盤からひっくり返り高層ビルは大きな被害を生み出した。

普通の地震であれば耐えられたがダンジョンが生み出された空間は地盤そのものが消失したせいで高層ビルが横に倒れるという前代未聞の被害が生まれた。

なんせ映画のようにビルのドミノ倒しが起きたのだから笑えない。

それを踏まえて基本的には高層ビルを立てる場合は、そのビルの高さ分の距離は高層物は建てられない法律が出来た位である。

この動きは主要国家のほとんどで採用されている。

まぁよく言えば土地は余っているのだから問題はないとも言える。

なんせまだ復興が済んでいない場所が日本ですら4割もあるのだから…。


ちなみに展望台には以前の光景が写真として飾られていたりする。

「私の知っていた街並みがこんな風になっちゃったんですね…」

カレンは、災害の影響が収まるか収まらないか曖昧な時期に昏睡状態に陥ったと聞いていた。

それを考えるとこうなってしまった世界を見る機会は初めてだろう。

「そういえばあの魔石どうするんですかね?」

「まぁアレもあったからな、丁度よかったんじゃないか」

アレとはフェンリルがドロップした大魔石の事である。

10層から小魔石、20層から39層までが中魔石、そして40層から大魔石がドロップするようになるのだ。

ただ一つ違うのが大魔石はほとんどドロップしなかった。

41層で何匹か狩ってみたのだが落とすのはモンスター素材がほとんどで大魔石はドロップはほとんどしなかった。


まぁ欲しければフェンリルを狩れば済むので手に入れようと思えば手に入るものでしかない。

しかしあの大魔石は市場ではかなり大きな意味を持つ。

当初は5000万で取引されていたのだが魔石需要の高まりと共に現状の価格はさらに値上がっており、1億を軽く超えて先日久々に出品されたオークションでは50億を叩き出していた。

なぜなら供給がほぼないからである。

現状の市場に出回っているのは途上国などで大魔石を活かす事が出来ない国が、金銭を得る為に放出した物がほとんどで新たな供給がない。

そんな状況下で大魔石を2個供給する上に今後も供給しようと思えば供給することが出来るのだから恐ろしい。

『等価交換』でも使用するそうで1個は残しておくそうだが…まぁ足りなくなればまた取ればいいか程度の物なので俺達にとってはそこまでの価値があるとは思えなかった。



そこからカレン共に店を周ることになった。

カレンの希望もあって書店に足を運ぶ。

以前、編集者に聞いていた通りほんとに流行っているようで特設コーナーが出来ていた。

「さすが流行ってるだけありますね…」

それを見てカレンが呟く。

[アラン刑事の事件簿]というタイトルを懐かしく手に取る。

母の漫画は、よくある推理物とは違い探偵は出てこない。

正義感の強い刑事が全く正義感を持ち合わせていない相棒の刑事と共に事件を解決していく話だ。

正義感が強く、身体能力も高いアランだが事件を解決する能力が無くそこをもう一人の刑事であるレインが事件を解いていく話である。

そしてレインは正義感というか倫理観すら持ち合わせていないので平気で人を囮にしたり違法捜査も辞さない動きをするのでそれをアランが防ぐという話だ。

実はすべての事件は実際に再現可能だったりするのだが…そのせいで一時期本当に犯罪に使用された事もあったのだが…。

母曰く…

「すでにわかってるトリックを使って逮捕されたかったのかな?」

とインタビューに答えておりどこ吹く風である。

なんせそのトリックは作中でレインが抜けもなく完全に解いてしまっているので実際に使用したらそのままバレてしまうのだから確かにそのとおりである。


主人公達のモデルはアランは母(聖歌)、レインは母(京香)がモデルになっている。

実際そう言われると似たような部分があるのを感じている。

アランの作中で行う格闘術などは母が実際に出来る技術なのでリアリティが違う…。

「現物も欲しいのでこれで全巻買っていきます!」

「いいんだぞ気にしなくても」

「いえ、データは何かあったらぶっ飛ぶので…」

カレンの言うことも尤もでダンジョン災害時にかなり電子データが消失した。

なんなら会社ごと消えた所も少なくはない。

まぁ災害に巻き込まれれば結局失う事になるのだが、まぁ電子データとは違い最悪自分で確保するという手段取る事は出来るのでマシかもしれない。

そういう風潮もあり落ち込んでいた本の売上は電子と同じ位にまで回復している。


かなりの冊数があるのだが、俺達は重さは特に気にならないので運ぶのがめんどうな位しか問題はない。

とりあえずロッカーに預けて他を周る。

「後で買えばよかったですね」

「別にいいさ、こちらこそ本人に変わって礼をいっておくよ」

そこから服屋を巡る。

やはりこういうものはネットではなく実際に見ないとわからないといって何着か試着していた。

「全部買ったんだな」

数十着試着していたが迷うことなくすべて購入していた。

「いいなと思った奴しか手に取ってないのですし迷う金額じゃないんですよね」

俺達は現状資産的には2億位持っているのだが使う機会がない。

カレンからすると駄菓子を買っている位の感覚に近く、あっいいなと思ったらとりあえず買ってしまったも問題ないのだろう。

「そっちもその服以外も何着か買ってませんでした?」

「あの店は以前ミレイと来た店でな、新作がでたので是非と言われてな」

勧められたものを断るのも気が引けたので試着した奴をそのまま購入した上で勧められたものはすべて購入してしまった。

確かに金銭感覚がおかしくなっているかもしれない。


カレンも気に入った物をそのまま試着して着てきたようで店から出る時にはお互いに服が変わっていた。

「服変わったとこであれなんですけどご飯食べませんか?」

「そうだな、腹も減ったし」

とりあえず中々食べる機会のないラーメンを食べる事に。

本当に服を買う前に入ればよかったなと2人で顔を見合わせながら店に入った。


実はラーメンは作るのがめんどうなので向こうで食卓に並ぶ事はほとんどなかったのだ。

仕込みに時間がかかるのでもし食べるにしてもインスタントになってしまう。

なのでハワイにいってからは一度もラーメンを食べていなかった。

「とんこつ!大盛りで!」

「しょうゆ!こっちも大盛りで!」

とお互いに違うラーメンを頼んだ。

「もしよかったらシェアしません?」

カレンから提案を受けた。

「いいぞ、小皿ももらうか」

茶碗をもらって互いにラーメンを少しずつシェアをして食べた。

久々のラーメンは非常に美味しかった。


腹も満たされたのでどうするかという話になりソフィアへのお土産を買うためにアニメショップに向かった。

すでにソフィアに頼まれていたそうでスマホを見ながらカゴに入れていた。

残念ながらここには母の漫画のグッズはない。

昔の作品な上に流行ったのはかなり後だったのでまぁないのも仕方ないか…と思っていたのだがレジ前の一番目立つスペースにガッツリ特設コーナーが出来ていた。


「ふえぇすっごいな」

昔のグッズも再販しているようだが新作もいくつか作られていた。

「フットワーク軽いなぁ」

流行りだしたのはここ最近のはずだがここまで揃えているとは驚きである。


コーナーをじっくり見ていると近くの少女がぶつかってきた。

警戒モードではなかったので完全に油断していた。

「すいません…」

そういって頭を下げる少女。

「いや、こちらこそ」

こちらも頭を下げる。

小学生?ギリギリ中学生ぐらいだろうか?

少女は頭を下げたまま気恥ずかしそうにレジにいってしまった。

しかし横目で見た時に少女とは思えぬ立派なものを携えていた。

(もしかして少女じゃなかったか?)

後を追うの訳にもいかないのでそのまま別れた。


カレンも会計を済ませて戻ってきた。

「さて次いきますか」

今度はサキ達への土産を買いに行く。

なんだかんだ1日かかっていまった。

重さはともかくとしてすでに両手いっぱいの荷物だったので持ち歩くのに途中で運搬カートを買ってそれを使っている。

「これ便利だな」

「探索で使う用のかなり良い奴買いましたからね」

今後の探索でも持っていってもいいかもしれない。

まぁアイテムボックス持ちが入れば不要の産物ではあるが…いやそれは沙月だけだな。

なんだかんだで使う機会はありそうなので必要経費だと思おう。

そんなこんなで沙月達と合流する為にタワーに戻った。



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