節制メンバー
その後、湖畔に籠もり狩り続けた。外に出る関係上3日以上の滞在をしないように気をつける為に2泊3日は徹底した。
基本的には長く潜っていても問題ないのだが、取得出来るエネルギー量が減る関係で警告といってこちらに悪魔側から接触する事ができるようになる3日間は超えないように配慮した結果だ。
このへんのルールはシトリーからこと細かく聞き出した。
それを踏まえて休みを混じえて狩り続けた結果、7日間という脅威のペースで明日には節制が達成する見込みだ。
まぁ他にすることもないからといって狩り続けたおかげでもあった。
しかし問題もあった。
メンバーの厳選である。
前回と同じ特典項目が選べないだけなのかそれとも恒久的に選べないのか不明のままだったからだ。
「新しいスキルに関しては現状不要だからとりあえず俺は外してくれ」
魔力値の問題が解決できていない以上俺は新スキルを取得するメリットが薄い。
◯化スキルは、カナタ達は低燃費というがそれは魔力値がそれなりにあるからだ。
残念ながら俺には、あれを使いこなすだけの魔力がない。
という訳で沙月が難しい顔をしていたが今回は遠慮させてもらった。
その結果のメンバーは、沙月、カナタ、サキ、ラン、ソフィアに決まった。
それぞれ選ぶ項目も決まっており沙月は新スキル、カナタも同じく新スキル、サキは魔力値、ランは新スキルでソフィアは魔力値の予定であった。
ちなみにアイラさんとランはレベルが27まで上がった。
あれだけ倒したのに全然あがっていない。
実際経験値アップの特典がないリザードなのでスライムたちよりも取得経験値が低い。
カレンやソフィアのようにボーナスモンスターによるブーストもなければ経験値も2人で分けているので仕方ないのかもしれない。
こうなってくると次の候補が問題だったりする。
数が多く狩りやすいを満たすモンスターがいないのだ。
「少し手間ではありますがマシーン系にしようかと思ってます」
「数が心もとないけどまぁ安全を考えればそうか…」
沙月と相談した結果17~18層のマシーン系が候補に上がったが…。
「ここまで上がったのでもっと強い敵でも大丈夫です」
実際27まで上がったのでもう少し上の階でも問題はない。
安全の為に20層より下で考えていたが実戦経験も考えるともう少し強い敵でパーティ戦の経験も積んで起きたいのも事実だった。
「そうなるとオークですかね…」
「まぁ倒しやすさと数を考えるとそうなるな」
実際にオークは集団で出現する上に経験値も多く経験値アップの特典も入るので相手としては最適だった。
レイクリザードの次はオーク狩りをすることになった。
そしてカナタのゴーレム狩りも後1日で終わるそうだ。
「長かった…」
「お疲れさん」
俺達のようにオリハルコンゴーレムは出現しなかったそうだがミスリルゴーレムなどは出たらしくかなり苦戦を強いられたそうだ。
その結果、火力を求めて今回の節制のメンバーに選出された。
恐らくこれでカナタの特攻スキルもレベルアップするはずなので楽しみである。
そんな話しをしながら湖畔へと全員で移動した。
他メンバーは狩りにいってもよかったのだが経験値倍加の為に俺も必要だったので結局狩りに行ってもなという話になり今回はキャンプがてら移動やってきたわけだ。
レベル上げメンバーは湖畔で狩りをして残りのメンバーはバーベキューの準備をしていた。
なんて充実してるのだろうか…まぁこれも極大のアイテムボックスを持つ沙月のおかげなのだが…。
ちなみに魔力値が倍増したせいでモバイルハウスを収納可能になったそうだ。
ちなみに本人に悪気はないのかもしれないが5分での魔力の自然回復量が俺の魔力よりも多いらしいのマジでヤバイ。
そんなこんなで残り数十匹まで狩ったのでメンバーを変更して狩り続けた。
こちらは代わりにバーベキューを楽しむ。
「そういえばカレンはメンバーに入らなくてよかったのか?」
「現状かなり充実してるんですよね…」
魔法銃による火力と『跳躍』による機動性を兼ね揃えている。
しかも風魔法も雷撃が打てるまでになっているので実は戦闘能力に関してはかなり高めである。
「新スキルも興味はありますけど現状のスキルのレベル上げの方が楽しいんですよね…毎日こまめに使ってます」
カレンは超回復のおかげで回復も早いので日がな一日ずっとスキルを使用している。
魔力値の低い俺としては羨ましい限りではあるがそのおかげでスキルの上がりはパーティメンバーの中で一番早い。
「若いって凄いわねぇ…」
と俺達2人を見ながらぼやくアイラさんだったが…。
「そんなに変わらないですよ…それに『超回復』持ちなのは一緒ですよ」
カレンから突っ込まれるがアイラさんも『超回復』持ちなので暇があったら『軽量化』と『重量化』のスキルは使うように伝えていた。
そのおかげかスキルレベルも上がっているようだ。
「ただ、私のスキルは剣じゃないとうまくまだ使えないんですよね…」
実際色々な物に対して使用出来るスキルなのだがコントロールしようとすると自前の剣じゃないと調整が難しいそうで一度ラウンジで上げ下げしてるのを目撃したりしている。
「案外ダンベルを使うといいんじゃないですか?」
探索者にウエイトトレーニングはほとんど意味がない。
なぜか?って負荷にならないからだ。
俺達が現状あげられるウェイトは100キロを軽く超える。
正直そこまで来るとダンベルなどの重量器具は全く役に立たない。
それこそトラックとかバスなどの数トンクラスを持ち上げてようやく負荷がかかるレベルだ。
しかし、確かにスキルの訓練としては有効かもしれない。
「イメージをするという点では有効かもしれないな」
「確かに重さのイメージという点では良いかもしれないですね」
重さのイメージが付きやすくスキルの効果が確認をしやすくなる。
まぁ残念ながらウエイトトレーニングの器具はないので取り寄せか?と考えていたのだが後で沙月に話をしたらその場で作ってしまったのだから驚きであった。




