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現代日本でダンジョン生活!ハズレスキルで無双生活  作者: 色蓮
第7章 罪と罰

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沙月side

 2人能力の確認が終わり戻る時にシトリーが意味深な事を呟いた。

「まだ解除されてないの?」

現状アイラさんの呪いは継続中であり解除はされていなかった。

しかしこう聞くということはシトリーは呪いの解除方法を知っているという事だった。

シトリーには他にも聞きたい事があったのでアキラさんから離して聞き出す事にした。

カナタさんにも合図をしてシトリーを囲む形で問い詰める。

「まずひとつですが、呪いの解除方法を知っているんですか?」

「正確には普通の『衰弱の呪い』の解除方法は知っているわ」

「教えてもらえる?」

シトリーから聞いた『衰弱の呪い』の効果はそもそもそこまで効果が続くものでもなく、衰弱状態になるのとレベルが1下がった時点で解除されるものらしい。

40層より下の階層のレイスが使用してくるそうだ。

「解除方法については、レベルがあがる事で解除されるものなのよ」

通常ではレベルが下がる前にレベルが上がると解除される仕組みになっているそうで、アイラさんに掛かっている『衰弱の呪い』については通常のものとは異なっているようだ。

「でも、レベルアップが条件というなら何レベルかアップさせたら解除される可能性あるな」

「そうですね…効果が強力になっているとは解除できないとは考えにくいので…」

延命については問題ないと思っていたが、本人達の心労を考えれば解除した方が良いに決まっているので何レベルかあげて解除出来るか試してみようと思う。

「ありがとう、ちょっと見通しがたったわ」

「そう、それじゃ私は戻るわよ」

そういってアキラさんの元に向かおうとしたシトリーだったが…。

「その前にこれはどういうことか説明してもらえる?」

そういってアキラさんの映像データに保存されていたデータを見せる。

そこにはグリフォンを倒した後に膝枕をしていた時のデータが保存されていた。

「それは…」

シトリーとしては不都合なデータであった、現状アキラさんの魔力では実体化していられる時間はほとんどないというのにこのデータでは1時間以上実体化していた。

その上にこのセリフである。

「これでワタクシの存在値がかなり上がった…」

存在値とは聞いたことがない言葉であった。

アキラさんに害をもたらすつもりがないことは前後のセリフでわかっているがシトリーが何を企んでいるか知っておく必要があった。


「もし、ワタクシが正直に話せばアキラがグリフォンに単騎で挑むのを止めないと約束出来る?」

まさかそんな条件出してくるとは思わなかった。

「存在値が害があるものではないのであれば…本当は止めたい所ですけど、見なかったことにします」

「そう…まぁそれなら…」

そういってシトリーは存在値について説明をしてくれた。

「そんな事が出来るのね…」

「まぁあくまでも出来そうというレベルだけどね…」

「アキラさんの害にならないのなら許しましょう」

「まぁ許可を貰わなくてもやるけどね。ワタクシは彼の為に存在しているのだから」

互いに一心同体という関係ではあるがシトリーからアキラさんに対する好感度はすでにカンストしているのではないだろうかと思われるほどにシトリーがアキラさんを想っているのが伝わってきた。

少し妬けてしまう。


「まぁアキラにはそのことは黙っておいてやるよ時がきたら自分で打ち明けな」

カナタさんの言葉通り、私達が打ち明けたからといってどうにかなるものでもないことがわかったので今回の事は胸の内にしまっておくことになった。


その後、崖上に上がるにあたってアキラさんのお姫様抱っこされながら上に上がる機会を得た。

自前で飛行スキルを持っているカナタは残念そうにしていたがここは役得だと思い存分に満喫することにした。

幸せな時間というものはすぐに過ぎるものであっという間に上についてしまった。

そこにはランファとアイラさんが待っていた。


待っている事はパーティを組んでいる関係上わかっていたのだが…

2人からアキラさんへの謝罪だった。

これについてはある程度予想しており誘導した面もあった。

2人がアキラさんを警戒や嫌悪感をもって接していたのには気付いていたのでアキラさんのスキルの有用性を見せる事で2人と和解させようと考えた。

状況を盾にした事については多少の罪悪感はあったがアキラさんに嫌な思いをさせたくないという気持ちの方が勝った。

結果としては2人はアキラさんに謝罪してわだかまりがなくなりめでたしと思ったのが…

「沙月の考えもわかるが…悪い、俺の中で納得できないからちょっと言ってくる」

「えっ…」

アキラさんの中では納得できなかったようで2人を追っていってしまった。


「えっ…うそ…え…」

私はその場で固まるしかなかった。

「まぁあいつらしいわな」

一部始終を見守っていたカナタさんが声をかけてきた。

「うそ…間違えた…間違えた間違えた間違えた間違えた間違えた間違えた間違えた間違えた間違えた間違えた間違えた間違えた間違えた間違えた間違えた間違えた間違えた間違えた間違えた間違えた間違えた間違えた間違えた間違えた間違えた間違えた間違えた間違えた」

頭の中が真っ白になり、自分のした事が間違いだったと思い知らされた。

なぜなら、アキラさんから私への親愛度が下がっていたからだ。

98→95…つまりアキラさんは私の行動で私に対して悪感情を抱いたということの証明であった。


「おいおい、落ち着けってアキラも別にお前が悪いとは思ってねーよ」

上辺だけを見ればそうかもしれないが私への数値にしっかりと変化が現れた以上上辺だけではなかった。

「どうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう…」

どうすれば信頼を取り戻せる?どうすれば良い…それだけが頭のなかで反芻する。

2人を安心する為にもあれは最善だと思った…だけど恩を着せようとアキラさんのスキルだと、アキラさんのおかげだと思えるように紹介したのは事実だった。

「おい!!!!」

肩が掴まれたことで思考のループから抜け出せた。

「大丈夫だ!アキラはこんなことでお前を嫌ったりしないし離れたりもしない!」

「でも…アキラさんに嫌われたくない…」

「だから大丈夫だってあいつはお前が離れてくれっていってもきっと側にいてくれるぞ!それくらいお前はあいつにとって大切な存在なんだから」

カナタの言葉に少しだけ心が落ち着いた。

下がったといっても98が95になっただけ、パーティの中でも一番親愛度の高いアキラさんが私の事を大切にしている事はわかっている。

なんせ[庇護]のままなのだから。


「でも…でも…」

「アキラもお前がアキラの事を考えてやった行動だってわかってるからそんなに気にしてないと思うぜ」

カナタの励ましを受けているがやはり親愛度が…とまた目を親愛度にやると98に戻っていた。

「ええ…」

その頃、アキラは2人に謝罪して家に戻る途中であり沙月が自分の為にやってくれた事に感謝していた。

その結果親愛度は元に戻ったのだ。


「はぁああああああああああああああああああああ、よかったーーーーーーーーーーー!!!!」

急に大声で叫んだせいでカナタがびっくりしていたが心底ほっとしたのだから仕方ない。

今後は、アキラさんと相談して決めよう。

うん、絶対そうしようと心に決めて帰路についた。


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