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現代日本でダンジョン生活!ハズレスキルで無双生活  作者: 色蓮
第7章 罪と罰

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怠惰

 部屋に入っているとそれなりに打ち解けていたようで雑談をしていたようだった。

しかし、俺が入って来たことでまた警戒心を高めてしまったようでまた空気が重くなる。


「全員揃ったのでまずは、固有スキルの説明をさせて頂いてもよろしいですか?あっその前にこちらを飲んで頂けますか?」

そう言って沙月がポーションを取り出した。

「これは?」

「これを飲めば衰弱状態については楽になるはずです」

そう言われたアイラさんは恐る恐るポーションを飲み干した。

「すごい…これなら!」

先程までぐったりとした様子だったのだが、普通に起き上がれるようになっていた。

「効果時間があるので無制限ではないですが衰弱状態については改善されると思います」

「ありがとうございます!」

深々と頭を下げた。

ランファも自分のことのように喜んでいた。

「それでは話を続けさせていただきますね」

そう言った沙月の仕切りの元で全員の固有スキルの紹介が始まった。

一通り全員の固有スキルの紹介が終わり最後に沙月のスキルの紹介が行われた。


「そして私のスキルは、『叡智』と言います。他人のスキルなどの詳細を調べる事が出来るスキルです…まぁ他にも出来るんですけどそこはおいおい説明します」

改めて考えてもスキルの希少性を考えると沙月がぶっちぎりでその後にカレン、サキと続くと思っている。

逆にハズレスキル扱いされる筆頭は、ソフィアの『節制』、そして俺とカナタの『特攻』という感じだろう。

目の前のランファの持つ『怠惰』もハズレスキルの筆頭だろう。

先日襲ってきた『嫉妬』スキルも周囲に影響を与えるスキルだったので大罪系スキルはそういうくくりなのかもしれない。


「まずその点を踏まえまして、ランファさんの『怠惰』スキルの詳細をお伝えします」

『怠惰』スキル

・ダンジョン内の同フロアの一番魔力が多い人間またはモンスターから魔力を吸収する(自動発動)

・魔力を吸収したモンスターを殺した場合、吸収した魔力をそのまま自分の魔力値の最大値に還元する(自動発動)

・直接触る事で対象の魔力を吸収することが可能(任意発動)

・自身で許容出来る魔力量は自分の魔力値の2倍が最大値。それ以上を吸った場合は周囲に放出されてしまう。


イカれたスキルだった。

なにこのスキル怖い。

殺した時の仕様がモンスターのみに適用されている辺り人間同士の殺し合いは、本当に望まれていないようだ。


「という効果です」

涼しい顔をして説明する沙月であったが、その効果はとんでもないものだった。

自身のスキルの凄さをまだ理解していないのか呆然としているランファだったが…。

「凄いじゃない!ラン!」

「数だけなら無尽蔵に吸えるのでこれは悪用ができそうですね…まぁ現状ランファさんの魔力値はDなのでスライムとかゴブリンで基礎を上げてからですね」

もっと強いモンスターの魔力値を吸えばいいと思われるが残念ながら自動で吸うのは選べないので直接触れて吸収する必要がある。

この辺りは吸収するスピードの確認からするべきだろうな…。


という訳でランファのスキルがぶっ壊れている事が判明したわけだが…恐らく沙月は『嫉妬』スキルを確認している。

その結果、『怠惰』スキルもただ魔力を吸うだけではない事をわかっていたのだろう。

先程見せていた表情は、予想が確信に変わったという表情だったのだろう。

沙月…恐ろしい子…。


「合わせてなんですが…アイラさんのスキルも説明しても良いですか?」

「私の固有スキルは『滑走』よ?」

スキル説明としては滑るように走る事が出来るというシンプルな説明のみだったという。

少し浮いて滑れるようでさながら氷の上を滑るように移動出来るそうだ。

ランファがスケートを始めたのも母のスキルの影響も多少はあったそうだ。

母のスキルの練習の為に一緒に練習にいったりしていてスカウトされたらしい。


「そのスキルは身体に滑走できる力場の生成が出来るスキルなので全身に出せますよ」

「全身!?」

「そうですね、まず手のひらに足と同じように滑走するイメージで使ってみてもらってもいいですか?」

頭を捻りながら試行錯誤していたが、上手く発動する事が出来たようだ。

「ほんとに出来た」

「その状態で私の手に近づけてもらっていいですか?」

手を近づけていくと何か力場が発生しているようで手と手がくっつく事がなかった。


「こういう仕様なのでうまく使えば防御にも使えると思います」

「凄い…」

自分のスキルの新たな可能性にアイラさんは驚いていたが、沙月はなぜか俺の方を見ていた。

「ダンジョンを見に行ってみますか?」

沙月は2人に提案をした。

「でも私がダンジョンに入ると…」

ランファが気まずい表情をしていたが…

「問題ありませんよ」

沙月がにこやかに答えた。


2人を連れてダンジョンに向かう。

道中も元気になった母に連れそう形でランファが同行する。

俺に対して警戒心を露わにしている2人に配慮して距離を取る。


「あなたには珍しく嫌われてるわね」

「仕方ないんじゃないか?女性のほうが安心するというのなら俺が配慮すれば済む話だ」

「あの2人の警戒心はそういう類のものじゃ無さそうだけどねぇ」

どうやらシトリーはなにやら感づいているみたいだ。

「仲良くなれなきゃいけないわけでもないしな、それにあっちは命がかかってるんだ。それを傘にきて踏み込むのも違うだろ」

「それもそうね」

好きで一緒にいるとかなし崩し的にという訳でもなくあの2人は恐らくここでしか生きていけない。

文字通りに命がかかっている。

そのパーティの人間に踏み込まれてしまえば向こうは嫌でも対応をしなければいけない。

それがわかっているのか露骨に俺に嫌な顔をする訳でもない。

ランファからは怯えに近い感情を感じるしアイラさんの方からは親が子供を守る時のような警戒心が感じ取れる。

初めての土地に初めての環境、さらには自分たちの抱えている問題を考えればこれ以上気持ちに負担をかけるのは気が引ける。

「徐々にでいいさ、最悪わかりあえなかったとしても仕方ないさ」

「本当に達観してるわね、あなた」

「こっちも事情は抱えてるしな」

そういう訳で後ろから少し離れてついていく。

恐らく経験値を稼ぐ事になるのでその時までは大人しくしている予定だ。

そうこうしている間にダンジョンの入口につき中に入った。


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