配信動画鑑賞
安全の為にホテルに引きこもっているのだがゴーレムの次の特攻先を決める必要がある。
その為に、ホテルのラウンジでカレンとサキと一緒に話をしている。
「順当に考えればスケルトンかオークじゃないか?」
「そうですね…あれなら数もそれなりにいましたし問題なさそうですけど」
サキと相談していると…。
「悪いんだが、こっちも明日にはゴーレム狩りに移行することになりそうだからサキにはこっちに参加してくれ」
そういってカナタが声をかけてきた。
「ああ、例のやつか」
「ああ、聞いた限りだとダメージを与えられるのがサキ位なもんだからな」
オリハルコンゴーレムの事は素材の件も含めて報告済みだ。
その結果、オリハルコンゴーレムにまともにダメージを与えられるのが俺とサキ位な物だと結論がでたそうだ。
「まぁ仕方ないな、ボーナスモンスターは何がでるかわからんし」
「最悪撤退することになりかねないからな」
最悪のパターンは撤退して改めて挑むということも出来なくはなさそうだが現れたモンスターが放置するとどうなるのかは検証していないので不明だ。
もしそのままアメリカダンジョンの方にリポップするようなら最悪死人がでてもおかしくない強さだ。
「一度生成されたモンスターは消えない」
とシトリーに確認はとったのだがボーナスモンスターに関しては管理外の話なので保証は出来ないとの補足も貰っていた。
という理由で今後の探索は俺とミレイ、カレンの元のメンバーに戻った。
実際アイテムボックスを持っているミレイがいるとドロップ品の回収が楽で助かる。
とは言え大量に抱えるとミレイの魔力値でも抱えきれないのである程度は持ち運ぶ事になるのだが仕方ない。
そしてあちらはしばらくゴーレムで足止めすることになりそうだ。
なんせアイテムランクがとんでもないからだ。
「ほんとは先に特攻レベル上げたかったんだけどな…」
カナタがぼやく。
まぁそれを踏まえてもカウントアップの特典は恩恵がデカすぎるので仕方ない。
今後の方針も決まったので飯を食べに家に戻る事になった。
本日はソフィアが参加出来ない上に色々と後始末があったので探索はなかった。
ずっとダンジョン内にいると外に放り出されるので、そうならない為に一日に一度ご飯を食べに戻る事にしたのだ。
沙月がずっと忙しなくしているので気になって声をかける。
「大丈夫か?」
「あっはい、色々と自分で仕事を増やしてしまったので…」
と疲れた顔をしていた。
「何か手伝うことあるか?」
「制作関係なので…頑張ります…」
制作関係と言われてしまうと何も言えなかった。
実際どうしようもない。
労りの気持ちを込めて沙月の頭を撫でる。
「悪いな。でも辛かったらちゃんといってくれよ…」
「あああああああ、はい!大丈夫です!なんか元気沸いてきました!」
なにやらテンションがおかしい気がするがあまり沙月に仕事を固めないようにしないといけないかもしれない。
ミレイが手伝っているとは聞いているのだが仕事内容をしっかり把握しておいた方が良さそうだ。
その後、夕食となったのだがそこである提案があった。
先日撮影した動画を見ることになった。
氷川さんが持ち帰り公開する事になっているので近いうちに全世界にむけて公開されることになるのだが、その前に全員で見ようという話になった。
恥ずかしいからと言って見せてもらえなかったので俺は、初めて見る事になる。
「ほんとに見るのかよ…」
「恥ずかしいです…」
と言っているカナタとミレイだったがなんだかんだこの2人はそれなりに顔が売れている。
元々注目を集めていた探索者なので認知度は高い。
そこにサキとカレンが加わって今回は撮影された。
動画の内容についてはみんないつもより派手にスキルなどを使っているが秘匿すべき未発見スキルなどは使用していないので少し物足りなく感じたのだが…
「あの時、撮った映像がこうなるんですね…すごいです」
と撮影者の沙月が感動していた。
「まぁプロ仕様のカメラだったしなかなりやばかったのもあったけど色々ツギハギして形になってよかったよ」
実際、沙月はちゃんと撮れていたのかずっと気にしていたようだったので本人もこれを見て安心できたようだ。
「実際こうやって映ってるのをみんなに見られると恥ずかしいですね…」
サキが口に手を当てて恥ずかしそうにしている。
「この時に魔法銃あったらなぁもっと派手にやれたのに」
とカレンは少し残念そうにしていた。
「あったとしても使わせねーよ?」
カナタから突っ込まれていた。
魔法銃なんて映したら世界中からとんでもない詮索を喰らいそうだ主に氷川さん達が…。
そしてその映像見て懐かしい感情を覚えた。
昔は、こうやってテレビに映る母(聖歌)を母(京香)と一緒に見ていたことを思い出した。
自然に頬が緩む。
実際、母(聖歌)が生きていたらすぐに探索者としてデビューしてこうなっていたかもしれないなと思えた。
それほどまでに母は苛烈で可憐でそして自由に生きていた。
しかし、本当に俺には勿体ないほどに凄いやつらと組めたんだな…と再認識した。
そして動画鑑賞も終わり10階層のホテルへと移動し就寝することになった。




