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現代日本でダンジョン生活!ハズレスキルで無双生活  作者: 色蓮
第7章 罪と罰

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3人寄ればなんとやら

 インプ狩りに当たっての一番の問題は11階層と12階層なのだが…そこはミレイの飛翔でクリアだと思っていたが3人の場合は一人は単独で抜ける必要がある。


という訳でここで一悶着あった訳だが…

「姉さんずるいです」

「ここは仕方ないでしょう、諦めなさい」

というやりとりのあとしぶしぶカレンが諦めたようだ。


そこから俺はミレイに運ばれて移動。

カレンはその後をついていく。

身のこなしは素晴らしくミレイとほぼ同時にカレンも到着した。


そして12階層も同じように移動する。

しかしミレイの胸が昨日よりも押し当てられてる気がするのだが…気のせいか?

そんな疑問は胸にしまいそのまま13階層に移動した。


「さて狩るか」

いつも通りミレイと手を繋ごうとしたのだが…

「ここは譲ってもらいますよ!」

そういってカレンが俺の手を取った。


「あっ!?」

ミレイが声を上げるがお構いなし俺の右手をしっかり握る。

カレンが自慢げな表情を浮かべる。

「ならこっちです!」

そういってミレイは俺の左手を握る。


「いやいやこれじゃ動きにくいだろ」

両手を2人に掴まれ両手が使えない。


「アキラさんならなんとかなりません?」

カレンが俺の顔を覗き込みながら聞いてくるが…

「いやいやさすがに両手塞がってるのは危ないって」

さすがに対して強くないとはモンスターのいる階層で両手を塞いで狩るのは危ない。

「むぅ~じゃあとりあえず最初の討伐特典までは私でその後も特典毎に交代にしましょう」

カレンがそう提案する。

しぶしぶではあるがミレイはその提案に同意する。


そして…

「ならワタクシはここ」

そういってシトリーが実体化して俺の背中に背負われる。

「おい、だから動きにくいっていってるだろ」

「まぁそう言うな、魔力を消費した方が早く覚えられるかもしれんぞ」

そう言われればそうかもしれないが…まぁ重さは感じないので諦めてそのまま狩りをする。

どうやら半実体化を覚えたらしく霊体のように身体を浮かせているようだ。


そこからはいつもよりも速く狩る事になった。

早く番を代わりたいミレイがひたすら敵を見つけて釣ってくるのであっという間に討伐特典を達成した。


「さぁ交代ですよ!」

「ぐぬぬ…」

悔しそうなカレンとミレイが交代する。

そしてミレイはいつもどおりと言わんばかりに恋人繋ぎをする。

「あっずるい!!!」

それを見たカレンが声を上げる。

それを自慢げに見せるミレイ。

やめろ恥ずかしい…。


シトリーにも恨めしそうな視線を送っているが…まぁシトリーには魔力を常に消費し続けるという仕事があるので何も言えないようだ。


そして今度はカレンがインプを見つけては釣ってくるを繰り返す。

カレンは『気配察知』はあるのでそれを使い見つけては風魔法を使って引き寄せている。

掃除機でゴミを吸うようにドンドン集める。

そして俺はそれを処理していくミレイの時よりも早いかもしれない。


あっという間に狩り終えたのだが…これはこれで問題がある。

まだスキルが取得出来ていないのである。

このハイペースで狩るとスキル取得前に特攻先変更に到達してしまう危険性がある。


「このペースだと覚える前に変更になっちゃいそうなんだが…」

そう言うと2人で相談を始める。


「それなら最後の変更前になって覚えていなかったらがっつりペースを抑えて狩りましょう!」

という事で落ち着いたようだ。

確かに最後の特典まで狩り尽くさなければ問題はないのでその考えに同意した。


「最後の時に…私の番なら…」

「最後は…じゃんけんだよ」


なにやら話しているようだが俺には聞き取れなかった。

そしてその後もハイペースで狩りを続け、経験値アップがMAXとなった。

さすがにボーナスモンスター出現の時は全員で戦闘態勢を取った。


現れたボーナスモンスターは身体が青く大きな角が2本生えた鬼に近いモンスターだった。

しかし今度は羽は生えているようだが飛べないようで地面を踏みしめるかのように歩いている。


「あれをインプといっていいのか?」

「完全にオーガに見えますけど」

羽以外のインプの特徴がないように見える。


どんなスキルを持っているのかと確認しようとするが…

「スキルが確認出来ない?」

いつもみたいにスキルが表示されなかったのだ。

「辺りにモンスターの気配はないか?」

2人に指示を出す。


「周りにはモンスターはいません…でも」

「生命感知でも見つかりません…でも」


「「そいつも感知(察知)できません!」」


「ってことは!カレン周囲に向かって風魔法だ」

「わかりました!小嵐!」

カレンの周囲から風が吹き荒れる。


そのおかげか敵の姿が現れた。

どうやら身体の色は一緒の青だったがさきほどまでいたモンスターとは似ても似つかない小さなインプだった。

しかもカレンの攻撃で吹き飛ばされ木に当たったようでダメージを受けていた。

姿を見たことでスキルが表示された。


「なるほどな…さっきのは幻想スキルで見つからなかったのは認識阻害のスキルか」

そしてまた消えられても面倒なので一気に近づいてトドメを刺した。


「猛毒スキルも持ってたから恐らく幻想スキルで敵を引き付けている間に背後からこっそり襲うって感じなのかもな」

「陰湿な敵ですね…」

まぁ全員無事で何よりなのだが猛毒は結構危険な状態異常だ。

一応毒消し自体は持っているのだが放って置くと死に至るほどの状態異常だ。


「それでスクロールはなんだったんです?」

「ああ、スクロールは『探知阻害』だった」

「なるほど探知阻害の上位スキルが認識阻害なのかもしれませんね」

それなりに有用なスキルなのだが現状使い道はないので保留だ。

ちなみに電気操作についても沙月が保管している。


もうひとりパーティメンバーを増やしたいと沙月は言っていたのだが沙月の保管しているスキルに関係あるのかもしれないと俺は考えている。

既に目星をつけているような口ぶりだったのでその為に用意しているのではないかと思っているのだが…まぁこれについては沙月に任せておけばいいか。


そしてインプ狩りを再開した。



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