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現代日本でダンジョン生活!ハズレスキルで無双生活  作者: 色蓮
第7章 罪と罰

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202/218

歓迎会

 その後、全員と合流し歓迎会を行うべく自宅に帰ることになったのだが帰りに転移石を手に入れてしっかりとサキにも10階層をセーブしてもらってから1階層に戻ってきた。


「これは革命的ですよ…」

「そうですよね、うちのパーティにいると恩恵が薄いんですけどこれが広がれば探索に革命が起こると思います」

「確かにこのパーティだと恩恵が薄いかもですね…」

 そういってサキはカレンを見る。


 実際、カレンがいるおかげで移動に関してはかなりのアドバンテージを持っている。

 なんなら20層まで一瞬で行くことも可能なのだがらかなりの壊れスキルだ。


 そんなこんなでスライムキングも倒して1階層の大穴の前に立っている。

 それぞれここを登るスキルを手に入れたので試そうって話になった。


 まずは飛翔スキル組。

 飛翔スキルはどうやら羽が生えるようで天使のような大きな白い羽が生えていた。

「「いきます!」」

 ミレイとソフィアが飛び上がった。

 結構な速度が出るようでそのまま上がっていった。


 今度は風魔法組

「もう使えるようになったんですか…」

「ええ、帰る直前でしたけどね」

「私は使えるようになったの今日だったのに…」

 カレンとサキはそんなやりとりをしていたが風魔法には浮かばせる魔法が存在している。

 それなりに熟練度を積まないと覚えられないのだがサキは今日だけで覚えてしまっていた。

「フライ」

 カレンはそういって浮かぶ。

 あまり速度はでないがゆっくりと上っていく。

 それに続いてサキもあがっていった。


「じゃあ私もいきますね」

 沙月はサイコキネシスで自分を浮かせていた正確には靴を浮かせているそうなのだがそれは反則ではないだろうかと思わなくもなかった。


「なんでもありになってきたな」

「それでアキラはどうやって登るんだ?」

 残ったのは俺とカナタだったがカナタはそもそも竜化で飛べるのだから気にする必要はない。

 俺がどうやって登るかすでに察しているようでニヤニヤと笑って聞いてくる。


「そりゃあこうだろうよ!」

 壁に向かって助走を付けて走りそのまま壁走りに移行する。

 垂直は無理だが斜めならいける!


 道中でサキとカレンと沙月を追い越したが飛翔組は追い抜けなかった。

 俺の後に続いたのはカナタだった。

「初めてみたけどほんとデタラメなことするな」

「まぁ俺は魔力がない分はこういうとこでケアしないとな」

「マジでぶっ飛んでんだよなぁ…」


 俺が走って登ってきた事にソフィアも驚いていたがミレイは苦笑いしていた。

 その後全員が集まり家に帰った。


 その後サキの歓迎会の為に準備していた料理等を宿舎から運び準備を整える。

 沙月にはサキに話があると言ってもらって準備の間は席を外してもらった。


 まぁそこまで大した物ではないのだがささやかな感じで用意をしていたのでその準備をする。


 そして準備が出来た段階で沙月に言って連れてきてもらう。

 そんなこんなでサキの歓迎会を開いた。

 サキも喜んでくれたみたいでミレイとカナタと昔話に花なのか毒かもしれないが咲かせていた。

 なにやら不穏な単語が何度も聞こえてきていたのでどちらかというと愚痴がメインだったのでは無いだろうか。

 お酒も入った事でそれなりに賑やかになっていた。


 実質未成年は沙月だけなのだがカレンも試しにといって飲んでいたが超回復が発動してアルコールを毒扱いしてしまうようで酔えないという超回復のデメリットが発動していた。

 俺はそもそも酒は飲まないので遠慮しておいた。

「あら、あなたはお酒は嗜まないのね」

 シトリーが話かけてきた。

「母2人のあられもない姿を見てるからな酒は飲むんじゃなくて介抱する側が多くてな」

 母は二人共ウワバミと呼ばれるほど酒に強いのだが外では思いっきり飲めないといって自宅で2人で酒盛りをすることが多かった。

 金にものを言わせて高い酒をガンガン消費していく2人の後始末をするのが俺の仕事だった。

 強い2人が潰れる程に飲むのでその後の惨状は想像におまかせする。

「それは残念ね」

「まぁ飲めない訳じゃないんだが俺はこうやって酒飲んでる人を見てるほうが好きなんだよ」

「ふーん、なら私を実体化できるようになったら目の前で飲んで上げるわ」

「魔力が切れるだろうが!」

「早く魔力共有を覚えなさいよ!そうすれば問題ないでしょう」

「完全に私利私欲に聞こえるな…まぁ便利なのは間違いないし明日からまた行って覚えるから」

「できるだけ早くするのよ」

 そんなやりとりをしていると沙月がこちらに寄ってきた。


「2人で何イチャイチャしてるんですか?」

 なにやら怒気を含んでいる気もしたが気のせいだろう。

「イチャイチャに見えるならメガネかけた方がいいぞ、しかしここまでなんか色々あったなぁ…」

 沙月と出会ったあの日からここまで駆け抜けて気がする。

「何いってるんですか。ここまでこれたのはアキラさんのおかげですよ」

「いやいやどう考えても沙月のおかげだろ?」

「私一人だったら日本に飼い殺しにされてたと思いますよ。アキラさんの特攻と組み合わさった事でここまで来れたんですよ」

「そうか…まぁそういってもらえるとありがたいな」

「もっと自信持っていいですよ。正直アキラさんいなかったら皆いなかったと思いますよ」

 そう言われて周りを見る。


「巻き込んだだけな気がするがな」

「それもまたアキラさんの魅力だと思いますよ」

 そんな会話を沙月としつつ夜も更けていった。




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