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現代日本でダンジョン生活!ハズレスキルで無双生活  作者: 色蓮
第1章 飛躍

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スキル

 昨日早くに就寝したせいでかなり早めに目が覚めた。時刻はまだ6時、集合時間までまだ3時間ある。


「早めに朝食にいくか」



食堂は6時から開いているのを確認済みである。


昨日洗濯しておいた服に着替え食堂に向かう。


朝が早いということもあって人はまばらだったが食堂自体はすでにやっており、見知った人を見つけたので近付いて挨拶する。



「おはようございます」


「おはよう、暁くんだったかな?」


それは氷川さんだった。


早い時間にも関わらず朝食をすでに食べ終わる所のようで、開店と同時に来ていたようだ。



「朝早いんですね」


「早いというか遅めの夕食というか・・・」


その言葉を聞いて徹夜したことが分かってしまった・・・。



「もしかして例の件ですか?」


昨日無理やり組むことになってしまった例のパーティのせいかと勘ぐってしまう。


「いや、そのことはどちらかというと時短材料だったから感謝してるくらいです」


「そうなんですか?正直こんなハズレスキルのその日暮らしと組ませるメリットは無いように思うんですけど」


「かなり自分を過小評価してるようですが、彼女は魔力値は高いですがレベル1の探索者、強い探索者と組んでもレベルが上がることはありません。そうなると必然的に同じレベル1の探索者と組ませる必要があるんですが、適任者はなかなかいません」



そう言われればそれもそうかと思い至った。経験者であるということはレベル1ではないということ。レベル1ということは経験が無いということ、つまり適任者は考える以上に少ない。


「それに、魔力値の件はできればあまり人に知られたくない。彼女の件を知っている者は恐らく両手で足りるほどです。この件は他言無用でお願いします。昨日から調整にひたすら時間を取られてまして・・・。これから少し休むところです。探索の件は如月に頼んであるのでよろしくお願いします」



そういって氷川さんは少しふらつきながら宿泊施設の方に歩いていった。



「やはり上の人になると大変なんだなぁ・・・」


苦笑いしつつメニューを選び朝食を取った。



朝食を取り、部屋に戻り支度を整える。



時間まで時間つぶしも兼ねてスキルのことやダンジョンの事を調べてみたが、やはり昨日、日和から聞いた以上の情報は出てこなかった。



だが、特攻スキルに関しては専用の掲示板がある位にはそれなりに有名なスキルのようだった。



【探索者】特攻スキルスレpart215



239:固有スキルがリザード特攻スキルだったんだが強い?



240:>239 探索者引退乙



245:そんなにやばいスキルなんですか?



247:やばいもやばい、特攻先へのダメージが10倍の代わりに、それ以外へのダメージが10分の1になる。基本的にはそのモンスター以外には役に立たないから、そのモンスターが出るまでずっと荷物持ち。基本的に1階層ずつモンスターは変化してくからほんとにピンポイントしか役に立たない



248:でもそれなら探索者にはなることはできるんじゃ?



249:そんな役立たず連れて行ってくれるパーティがあるとでも?そいつの代わりに攻撃できるやつを入れて、全員で荷物を持ったほうが遥かに効率が良い



250:魔法ならと思ってスキル覚えて攻撃したのに、それにもデバフかかっててワロタwwwって動画見たけどあれはやばかったよな



251:あれはやばかったな、完全に金持ちの道楽だったけど魔法スクロールくっそ高いのにw



252:1000万が死にスキルだもんな。金持ちじゃないと試せないわなw



253:まぁリザード系なら無理すればやれるんじゃない?スライムとかゴブリン特攻だった場合は最悪だね



254:クソザコモンスターなんて特攻スキルなくても一撃だもんな。それなのに他のモンスターにデバフかかるとかwww



255:まぁ特攻スキルなんてもらったら大人しく探索者は諦めたほうが良い。日銭を稼ぐのがやっとだ



散々な言いようだった。



すでに聞いていた情報ばかりではあったが世間的には完全にハズレスキルのようだ。


他にもハズレスキルは存在しているが探索者として活動する上でのスキルの中ではトップスリーに入るほど有名だった。



そんな情報で落ち込みながらも、やはり特攻スキル持ちで活動している人はほとんどいないようで、役に立ちそうな情報はなかった。



スクロールを買うお金なんてなかったが、魔法を使っても無駄ということがわかったのは朗報と考えよう。


ついでに他の固有スキルについて調べようかと思ったが悲しくなるのでやめておくことにした。



そんなこんなしていると8時半になった所でチャイムが鳴った。


扉を開けると沙月が立っていた。



「おはようございます、一緒に行こうと思って少し早かったですか?」


「いや大丈夫だよ、準備は出来てるから」


「じゃあ行きましょうか」


心なしか声が弾み楽しそうにしていた。



「そんなに楽しみ?」


「そうですね、まぁ不安なこともありましたけど、今はどちらかというと楽しさの方が勝ってます」



そういう彼女の足取りは軽く10分ほどで会議室に到着した。


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― 新着の感想 ―
[良い点] 違和感もなく、続きが気になります。 [気になる点] ちょっとしたことですが、氷川さんの口調にデスマス調と常文が混じっています。 [一言] 余計なことですが、現実の大企業の役職持ちは、相手が…
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