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現代日本でダンジョン生活!ハズレスキルで無双生活  作者: 色蓮
第5章 騒乱

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スキル大量

 購入という名のプレゼントされたスクロールもあるが、溜め込んでいたスクロールをそれぞれに振り分けることになった。


スキルは使用すれば使用しただけレベルが上がるので早めに覚えておくことに越したことはなかったのだが、色々とトラブル続きだったこともあり後回しになっていた。



俺達で確保していたスクロールが4つ

『風魔法』スキル

『鉄壁』スキル

『疾走』スキル

『錬金』スキル


国の方で確保してもらったスクロールは、各ステアップのスクロール類を全種類6個ずつ。

そして別口で確保しておいたスクロールが5つ。


『生命感知』スキル


『気配感知』スキル


・周りにいるモンスターや人の気配がわかる


『罠察知』


・近くに罠があることがわかる


『罠解除』


・罠を解除することができる


『地図』

・自身の通った道を地図として作成できる。レベルが上がると展開も可能。


感知スキルと合わせて罠が発生する場合もあるので用意してもらった。


よくすぐにこんなに用意できたなと思っていたのだが後で聞いた話によると倉庫で眠っていたそうだ。


「これだけスクロールがあるのは圧巻だな…」


通常こんなにスクロールが揃う機会はない。


普通の探索者であれば売るか使うかの2択になるので溜め込むことは少ない。


まとめて入手したということもあるがこれだけ並んでいると壮観である。


「さて、まずはステータススキルだな」


ステータスアップ系のスキルは覚えるだけで効果はあるのものの劇的な変化はない。


あくまでもステータスが微量する程度のスキルだ。


スキルレベルが上がっていくと相対的に効果が高くなっていくそうだ。


「これはスキルレベルを上げる関係上、全員に使用するってことで良いんじゃないです?」


「そうだな。それでいこう」


ステータスアップ系のスキルは成長させないと効果が薄い、今から全員で覚えて置けば今度の活動に応じて効果があがっていく。


「私は、余っている鉄壁と疾走だけ使わせて貰えれば大丈夫です・・・」

日和から申し出た。


「まぁ、そうだなぁ確かに・・・」

全員から納得といった顔を向けられる。

戦闘員としては日和は期待できない。正直戦闘センスがないとかのレベルではなく運動神経がないといっても過言ではない。

護身用の鉄壁と逃走用の疾走だけ覚えさせておけば事足りそうだ。


日和に関してはレベルを30まで上げたら後はバックアップ要員として運用することが決定している。

奴隷化したとはいえ一度裏切っている以上あまりレベルを上げるのは問題が起きる可能性もあるからと全員で合意した。

日和からもそれで問題ないと返答をもらっている。


1セットのスクロールを残して俺達はそれぞれスクロールを使用する。


「こんなにたくさんのスクロールを使用することになるなんて先月までの生活を考えると思いもよらなかったな」

カナタが呟く。


「全くですね。結構な頻度で落ちるとは言えステータスアップ系のスクロールもかなりの値段しますからね」

お金を貯める為に節約していたミレイとカナタはしみじみとしていた。


「しかし竜化とも相性が良いけど乙女として怪力なんてスキルを取得するのは…」

怪力のスクロールを手に持ちカナタがぼそっと呟いた。

その言葉に俺は反応して声を出す。

「は?」


俺の言葉に即座に反応してカナタより拳が飛ぶ。


「あぶねぇって俺じゃなきゃ当たってたぞ」


「当てにいってんだよ!絶対失礼なこと思っただろ!」


「反応するってことは自覚あるんじゃねーか!」


そんなことを言いながら互いに立ち上がり距離を取る。


「ストップ!」


ミレイよりストップが入った。


「じゃれ合いはそれくらいにしてまだやることも決めることもあるんだから」


ミレイからの一言に渋々といった感じでカナタは怪力を取得した。


「あんまり変わった感じしないな」

全部使用してみたが特に身体の違和感を感じない急激にレベルが上がった時を思うと全く強化された気がしなかった。


そしてまずは、感知系スキルだ。

これについても使用者はすでに決めっているといっても過言ではない。


「感知系は魔力量が必要だから、ミレイとカレンで使ってくれ」


魔力量が必要なスキルなので魔力値Bを持つミレイが『生命感知』、カレンが『気配察知』を取得した。


『罠察知』と『罠解除』についてはセットでの運用が基本になるので2つを誰にという話になったのだが満場一致でカナタとなった。


「なんで私?」


「一番器用だから」


罠察知はともかくとして罠解除については繊細な作業が必要らしく俺達の中で一番器用なカナタに決まった。


カナタはこんな性格だがとても器用で技術系の資格を多数取得していたりする。


本人曰く、人が普通に出来ることなら大半出来ると言っていた。


本人は、器用貧乏なだけだと言っていたがそれだけ出来ればそれは天才なのではと思わなくもない。


『地図』に関しては今後の事を踏まえて俺とミレイのどちらかという話しだったが感知系が持っているほうが都合が良い為、ミレイが取得することになった。

先ほどの生命感知と合わせて100万オーバーを使うことにミレイは抵抗を覚えていたが、諦めてもらう。



「さて残りは大物が2つだな」


「そうですね、これは難しいですね…」


『風魔法』と『錬金』のスクロールだった。


「風魔法は使い勝手の良い魔法で人気なので誰かに使ってもらうのが一番なんですが…」


「攻撃範囲の問題だろ?」


「そうなんです」


風魔法は使い勝手の良い魔法なのだが前衛が3人おり、しかも火力的には足りている今の現状だと攻撃範囲の広さが問題になる。


風魔法の攻撃は水魔法とは違い攻撃範囲が広い、通常であれば範囲の広い攻撃は便利なのだが俺達の場合は誤射の危険性がつきまとう。


「そうなると近距離で打つ必要があるな」


後方からの援護的攻撃ではなく敵の近くで攻撃を当てる近距離の魔法使いという珍しい戦闘スタイルを取る必要があった。


「それならカレンがいいんじゃないですか?」


ふっと思いついたように沙月が提案した。


「えっ?」


突然これまで我関せずといった感じだったカレンは驚く。


「カレンならスキルを使って近距離で魔法を打つことができますし適任だと思います」


カレンはまだ攻撃らしい攻撃を行っていない。


そもそも何かを攻撃する機会がなかったせいもあってそういった技術がない。


その兆候は沙月にもあり魔法での攻撃は行うが何かを素手で攻撃するといった動作は、なかなか身につかなかった。


「確かにそうだな。カレンお願いできるか?」


「えっあ…わかりました。頑張ります」


突然の大役ではあったのだがこれで貢献できるという思いもあったのだろう、カレンは了承してくれた。


そしてスキルを取得した。


「さてこれで後はこいつか」


錬金スキル…恐らくこのスキルの扱いは今後の探索に大きな役割を持つ。


「これ魔力消費自体はどうなんだ?」


「実際使ってみないことにはわかりませんね、魔道具作成もそれほど魔力を消費する訳ではないので」


「どちらにしても沙月でいいんじゃないか?」


本当はバックアップ要員の日和に使ってもらうことも考えたのだが、スキルレベルが上がり重要性があがった時に魔力不足となってしまうよりは最初から沙月にもたせておいたほうが安全である。


「また、私ですか・・・」

すでに歩く宝物庫状態の沙月だがさらに希少性があがるだけの話だ。

諦めてもらおう。


「スキルレベルがあがって魔力が必要ってなっても困るしな。ほらエリクサーとか諸々作成できる可能性もあるし」


「それもそうですね・・・はぁどんどん私の機密情報が増えていく」

すでに取り返しがつかないとこまで言っているのだが誰も言わない。


そして沙月が錬金のスキルを取得した。


「後はDDDからのスクロールが後日くる感じか、9つだっけ?」


「はい、ステアップ関連は外してありますのでそれなりのスクロールが届くと思いますよ」


「まぁどれくらい絞ったうちの9つかわからなくなりましたけどね」

工作員については日本とアメリカ双方に迷惑をかけたとしてアメリカが主体となってDDDと交渉する事になっている。


日本が最も欲しているスクロールと共にアメリカ側もいくつか上乗せするはずなのでどれほどせしめることになるか想像もつかない。


「実際、DDDとしては虎の尾を踏んだ形になってしまいましたけど要求を叶えるだけの力を持ってるのも事実ですからね・・・」

実際にDDDが問題を起こすのは今回が初めてではない。

中国やロシア辺りもニュースになっていたが、賠償金としてスクロールを提供していた。


「新興国なので金銭要求しても価値が薄くスクロールという固定価値で賠償するのは理にかなっているから仕方ないと思いますよ」

ミレイから補足が入る。


そもそもあの国は国際社会においても立場が異質で勝手に自国の法律で裁く事ができないのだ。

殺して隠蔽してしまえば問題ないのだが囚えた以上はそれなりの対応をする必要がある。


大国相手でも平気で喧嘩を売っているあの国だ、表立っていない成功している拉致もきっと数多くあるのだろう。


国際事情の事を思うと自身ではどうしようもないのでチカラをつけて自分の周りにいる奴位は守れるようにしておこうと心に留めておいた。


とりあえず手持ちのスクロールの整理を終え今後の話しあいに移った。

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