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現代日本でダンジョン生活!ハズレスキルで無双生活  作者: 色蓮
第5章 騒乱

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出国前

 出国当日、朝早くから全員で移動する。


しばらくの間、日本から離れる為、それぞれ買い物があったり食べたい物があったりするとのことでダンジョンから出て移動することになった。


二手に分かれて行動することになった。


俺、日和、カナタと沙月、ミレイ、カレンの3人ずつに別れる。


日和は自身の資料を持ち出したいとの事で許可を得たデータを取りに行く。


俺とカナタは欲しい物はリストに記載してしまったので特に欲しい物が無かった。


その為、日和の護衛を兼ねて付き添う。


沙月達は買い物だそうだ。


特にカレンは、回復してからゆっくりする機会が無かったので午前中だけだが、楽しんで貰えばいいなと思っている。


「データの持ち出しなんてよくOKが出ましたね」


日和としてはデータの持ち出しは許可が出るとは思っておらず、ダメ元で許可を求めていた。


「俺達の事もあってアメリカとはダンジョンのデータなどは共有していくことになったからだと思うぞ」


今までは、互いに情報を隠しあっていたが日本には情報管理に関してはかなり杜撰なのは今回の事を通して露見してしまった。


技術に関しては今までのノウハウを活かしてかなり強固に固めてあるがダンジョン関連の情報に関してはかなり杜撰な管理だった。


今後、魔力値の検査などもアメリカの方法を導入していくそうだ。


スキルに関しても本人のみわかるようにすることで機密性を保持することにしていくそうだ。


日和のデータの持ち出しに関しては個人の研究データに関してはほとんどが許可が降りた。


探索者のデータに関しては許可が降りなかったが日和としては充分だったようだ。


「あっありました!複数の薬品を同時に接種した場合の後遺症について書いてある資料です」


データを漁っていた日和が声を上げた。


「おっ、どういう原理なんだ?」


「ええっとですね…」


日和に噛み砕いて説明を受けた所、聞いていた症状と一致する部分が多かった。


【ポーション類は同時に服用すると効果が得られないまたは後遺症が残る場合がある。ヒール、キュア、マジックポーションに関しては特に注意点は無い。しかし他の、薬品類に関しては飲み合わせに関して注意が必要】


「あんまり詳しくはわかってないんだな」


「うーん、基本的に動物実験で試すことになるので、あまり大っぴらにはやれないですからね。しかもその薬品自体希少で高いものですし」


「ああ、確かにそれは難しいな…」


「まぁダンジョンに入る時の講習で分からない物は飲まないように案内はしていますけどね…」


それに関しては講習の際に口酸っぱく言われた。


まぁ普通、訳のわからない物を飲むことは無いと思うのだが、飲んでしまう人もいるようで注意が徹底されているようだ。



「症例について詳しく書いてあるんですけど、この論文書いた人の文章の癖が強くて読みにくいのでまた噛み砕いてから説明します」


ここですべてを解読することは難しかったようで詳細については、後ほどということになった。


データの持ち出しも終わり、先程いじっていた、分析機の結果も出たようだ。


「この前のゴブリンキングの落としたドロップ品なんですけど、端的に言えば石みたいですね」


「石?」


「まぁ石といっても地球上で確認されている石では無いみたいなので魔石の類になると思います」


「普通の魔石とは違うのか?」

カナタより質問が入る。


「普通の魔石とは違うみたいですね、魔石の類という割には魔力が入っていないので」


魔石は基本的に魔力を帯びており、それをエネルギーとして活用している。


「気にはなるんですけど大人しくアイテム鑑定石のランクが上がるのを待ったほうが良いと思います」


すぐに手に入るドロップ品という訳ではないので何か実験をして失う訳にはいかなかった。


「ちなみにこの前、スライムがドロップした品に関しても成分的には石みたいです」


「そうなのか?」


1万匹ものスライムが犠牲の上に落としたドロップなので気になっていた。


「これも下手に弄れないですね…」


壊すことが出来ない為、簡易的な検査しか実行することが出来ず、結局わからず仕舞いとなった。

まぁ沙月のアイテムボックスの肥やしになるのだが、スライムの石については記念品として俺が持っていることにした。



その後、係の人に持ち出しデータの確認をしてもらった後、部屋をあとにした。


部屋を出て少ししてから日和は後ろを振り返る。


「何か忘れ物か?」


「いえ、ずっとあの部屋で研究していたので色々と感慨深くて」


そう言う日和は何かを吹っ切れたような顔で前を向き歩き出した。


「いいのか?」


「私は止まってる訳にはいかないので」


日和は自身の目的の為に先に進む。


その後、沙月達と合流して寿司屋に向かう。


しばらく食べられなくなるということで全員に何が食べたいか聞いた所、かなり意見が割れたのだがせっかくなのでということで寿司屋になった。


それから昼食を食べてから目的の部屋に向かう。


部屋に入ると西園寺を含め総理、モーガン、ソフィアの四人が待っていた。

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