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ボクは魔導師、姉は剣士、一つのカラダを共有しています  作者: ゆたか
二つココロの魔導剣士
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愚か者現れる

 ミラ・ジュンは目を閉じて、ダレスの冥福を祈り、物陰に目を向ける。

「そこにいるのはわかっているから、もう、でてた来たらどうですか」

 すると、彼女が見ている物陰から数人の男性か現れた。

「ふん、わかっていたか、このツインズ・ハートが」

 そのうちの一人が、ミラ・ジュンを睨む。

「おい、トーガ、言い過ぎだと思うぞ」

 仲間の一人が言ったが、トーガはそれを無視してミラ・ジュンに近づいた。

「おい、寄生虫」

「ばれていたようね」

 ミラ、いや、ジュンが言う。

「そうだ。お前は寄生虫だ。ミラから離れろ」

 トーガが言っていると、他の男性が彼に声をかけた。

「トーガ、早く来てくれ、魔王の結界を修復しないと、魔王が出てくるから」

「わかった。すぐ行く」

 トーガはそう言って、仲間達の元へ行こうとして、振り向いて、ジュンに言う。

「お前達、ツインズ・ハートが行なったことは委員会に報告する。覚悟をするのだな」

「あんた、これを全てのツインズ・ハートが行なったことだと報告するつもりだな」

 ジュンが睨むと、彼は笑い出した。

「そうだ。それが事実だからな」

 トーガはそう言って、仲間と合流した。

(あの野郎、事実を捻じ曲げて報告するつもりよ。どうする、ミラ)

 ジュンはミラに訊ねる。

《うん、それよりも、彼らの言葉が気になる。あの人達、修復と言っていたわ》

その言葉を聞いた。ジュンは愕然となった。

(待って、強化じゃなく、修復ってことは)

《そうだよ。五重結界は一つ間違えれば結界そのもの自体がなにも効力を発揮しなくなり大変なことになるわ》

ミラのその言葉にジュンは慌てる。

《姉さん、あの人達に知らせて》

ミラが頼んだが、彼女は迷ってしまう。それは、彼らがその忠告を聞き入れるかだ。

《姉さん》

ミラはもう一度、頼む。

(わかった。もう一度言ってみる)

 ジュンはトーガ達に近づいた。

「すいません、ミラがその五重結界のやり方は何処から仕入れたのですかと訊ねています」

「そんなのは、どうでもいいのだ。覚悟をしておくのだな、ジュン」

 トーガは彼女を睨むつける。

「そんなことよりも、それにさらに新しい結界を張って下さい」

 ジュンが訴えたが、誰も耳を貸さなくて言った。

「黙れ、たいした魔力もないくせに」

 その言葉に腹をたてそうになったがジュンだったが、ミラから声をかけられて落ちつく。

(ごめん、ミラ)

《いいの、こうなることは、予想はしていたから、荷物の中からあの水晶を出して、彼らに見えない様セットして置いて》

 ジュンはミラの言うとうりにトーガ達に見えない様に、水晶を置いた。

(ミラ、これでいいのね、どうしたの、ミラ)

 ジュンはミラを呼んだが、魔力の使いすぎで気を失って、眠ってしまう。

「もう、そろそろ、こっちも眠たくなる頃だね」

 ジュンが呟くと、その様子を見ていたアックスが訊ねた。

「どうしたのだ。ジュン」

「あ、アックス、ミラが眠りに入ったから、こっちも眠たくなってきたので、此処から出よう」

「そうだな、そうした方がいいだろう」

 アックスはトーガ達の行動を見て呟く。ジュン達はその場から離れる。


 ジュン達が外へ向かっていると、陰の方から、ライラ達が周りを警戒しながら現れた。

「よかった。ミラ・ジュン、変な奴らが現れたけど、会わなかった」

「会ったわ、トーガの野郎に」

 ジュンが不機嫌そうに言う。

「そうなの、やっぱり、トーガはツインズ・ハート嫌いなのね」

 ライラのその言葉にジュンは頷いた。

「それで、あいつはこの件を利用して、魔導師からツインズ・ハートを追放しようとしているみたいね」

「そんな、この件は、私達が起こしたことなのに、それを他のツインズ・ハートも絡んでいるというつもりなのね」

 エレとケシトは愕然とする。いくら操られたとはいえその行為が兄弟をそして、他のツインズ・ハートに迷惑をかけることになるとは。

「それについては、ミラがなんとかするって、言っていたわ」

「え、ジュン、それって」

 ライラはジュンの顔を見た。

「ともかく、宿へ行こう」

 彼らは近くの宿へ向うことにする。

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