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ボクは魔導師、姉は剣士、一つのカラダを共有しています  作者: ゆたか
二つココロの魔導剣士
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宿屋満室

 アックスは彼女達の話し合いが終わったと感じて訊ねた。

「話し合いは、終わった様だね」

「終わりました。どうしたのですか」

 ミラ・ジュンが訊ねると、彼はあの男達を見る。

「この男達はどうする」

「そうね、グローサ、お願いがあるのだけど」

 ミラ・ジュンは喚び出していたアルティメット・ゴーレムに言った。

「わかった。マスター、なにをしたらいい」

「この男達をこの近くの保安所へ連れて行くので手伝って」

 ミラ・ジュンが言ったので、グローサは頷く。

「イエス、マスター」

 グローサは返事をして、男達をまとめて、抱え上げた。

「それじゃあ、行きましょうか」

 ミラ・ジュンが彼を見ると、グローサは頷く。

 彼女はそれを見て、笑って歩き出すと、グローサはその後に続いて、アックスはミカ・ルヤを守り続いた。


 やがて、村へ近づいたので、ミラ・ジュンはアックスに声をかける。

「アックスさん、ちょっとお願いがあります。保安所へ、知らせてください」

「どうしてだい」

 アックスは訊ねた。

「彼らを見張る必要があるし、グローサは村の中へ入れることができないから」

 召喚獣は決まりとして、村の中での使用が許されていないのである。

「よし、わかった。すぐに連れて来る」

 アックスは村の出入口へ向かって駆け足でかけて行った。

「ところで、あなた達は、普段はどちらがカラダを動かしているの」

 話す機会を見つけたルヤがミラ・ジュンに質問をする。

「普段はワタクシ、ミラが動かしているよ」

「それじゃあ、この召喚獣はどちらが使っているの」

 そう聞かれたミラ・ジュンは暫く黙っていて、口を開いた。

「そうですね、基本的には、ワタクシですけど、場合によっては、姉さんも呼び出すことができますよ」

「姉さんって、なに」

 ミカ・ルヤが不思議そうな顔をする。

「どうしたの」

 ミラが訊ねると、ジュンが呟いた。

《あの二人は、そう呼ばないのじゃあないの》

「どうして、そう呼びのですか」

 ミカ・ルヤが不思議そうに訊ねる。

「え、あなた達はそう呼び合わないの?」

 と、ミカはミカ・ルヤに訊ねた。

《どうやら、僕達だけみたいだね》

 ジュンは苦笑する。

「だって、あたし達は双子だから、どちらが上とか関係ないと思います」

 ミカ・ルヤが答えていると、アックスが保安官数人を連れて来た。

「待たせたな、ミラ・ジュン」

「あ、アックスさん」

 ミラ・ジュンがアックスに笑いかけていると、保安官の一人が声をかけた。

「この者達ですか」

「はい、この人達は、ガルガスの部下です」

「なんだと、あのガルガスの部下か」

 ガルガスの存在を委員会から知らされていた彼らは驚く。

「それでは、お願いします」

 彼女がアタマを下げた。

「わかりました。後のことは任せて下さい」

 保安官達も頭を下げる。

「じゃあ、グローサ、戻って」

 ミラ・ジュンはグローサを彼が出てきた魔法水晶に戻した。

「さて、まだ。あいつらの仲間がいるかもしれないから、安全な場所まで送るわ、その後はすぐにガルガスを探すことにするわ」

 ミラ・ジュンがミカ・ルヤに声をかけると、彼女は空を見上げて口を開く。

「いえ、そろそろ日がくれるので、あたし達の所へ泊まる方がいいと思います」

「どうしてなの」 

 ミラ・ジュンが訊ねると、保安官の゙一人が思い出す様に言った。

「そう言えば、本日はこの辺りの宿屋は全て満室だった筈です」

「どうしてですか」

 彼女が訊ねると、ミカ・ルヤが答える。

「明日は、聖ナガルスの神殿の門が開かれる日で、多くの人が来ていますので、この辺りの宿屋は満室ですよ」

「そうなのですか」

 ミラ・ジュンは納得して、ミカ・ルヤの方を見た。

「じゃあ、案内をお願いするわ」

「うん」

 ミカ・ルヤは笑って、ミラ・ジュン達を見つめる。

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