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ボクは魔導師、姉は剣士、一つのカラダを共有しています  作者: ゆたか
二つココロの魔導剣士
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ガルガスの野望

 ミラは静かに、言葉を続けた。

「ガルガスは、次の手として、転生の魔法を使ったと思うわ」

「それで、今度もツインズ・ハートとして産まれてしまうなんて」

 アックスは彼の運の無さに呆れる。

「次の質問の答えは、ダレス先輩は、ワタシタチの憧れの先輩です」 

 ミラは少し哀しそうに笑った。

「そうか」

 そのことを聞いたアックスはなにも言えなくなる。

「気にするな、アックス」

 急にミラの口調が変わった。

「ジュンか」

「あぁ」

 ジュンは呟く。

「これ以上は、ミラは喋れない、私が変わって答えよう」

「そうか、頼む」

 アックスは頷いた。

「ダレス・エルガス、僕達が行っていた。魔導師学園の先輩だった、彼は私のことも認めてくれた」

「そうか、ダレスはいい奴だったのだな」

 アックスは優しく笑う。

「だからこそ、この件は僕達姉妹で、片付けなくてはいけないの」

「それはそうだが、だが、もしかしたら、敵は一人だけではないかも」

 そう言われて、ミラは昼間のことを思い出した。

《あぁ、そうだった》

(やっと、思い出したの、このドジ子)

 ジュンは冷ややかにミラに言う。

《どうしょう、姉さん》

 ミラが急に焦りだした。

(こうなったらしかたがないでしょう、彼に協力してもらいましょう)

《でも》

 ジュンはミラの気持ちを理解する。

(ミラ、今度、同じ様なことになっても、私は守りきる自信はないわ)

《姉さん》

「どうしたのた。ジュン」

 アックスが声をかけると、ジュンはミラにカラダのコントロールを返した。すると、彼女は暫く、アックスの顔を見て、決意を固めた。

「あ、アックスさん、わかりました。明日の朝に、一緒に行きましょう」

「ミラか、そうか、分かった。明日の朝だな」

「えぇ」

 ミラ・ジュンは頷く。

「それじゃあ、失礼するよ」

 アックスは笑って、部屋を跡にした。

「さて、寝ましょう」

 ミラ・ジュンはベッドに滑り込む。

(まずは委員会への報告だね)

《そうだね、この近くにあった筈だね》

二人は頷いた。

(明日は早いから、もうねましょう)

《そうだね》

ミラ・ジュンは瞼を閉じると、暫くすると、寝息が聞こえ始める。


 此処はミラ・ジュン達がいる村から少し離れた村の委員会の事務所だ。

「暇だな」

 依頼台にうつ伏せながら、所員の一人の男性がアクビをしながら呟く。

「おい、少し弛んでいるぞ」

 その声に、アクビをした男性が驚くと、其処には、一人の五十代の魔導師の服をまどっている男性が現れた。

「室長、どうしたのですか」

「まだ、私達の仕事は終わってはいないのだぞ」

 室長と呼ばれた男性はアクビをした男性を睨みつける。

「ですが、室長」

 その男性が室長になにかを言おうとする時、一人の茶髪の若者が事務所に入って来た。

「あなたは、ダレスさん」

 アクビをしていた男性がダレスに声をかける。

「やあ、新しい仕事は無いかい」

 ダレスが声をかけると、室長は彼を睨みつけた。

「お前は、誰だ」

「室長、なにを言っているのですか、彼は間違えなく、ダレス・エルガスですよ」

 アクビをしていた男性が言うと、室長はダレスをさらに睨みつける。

「そう、カラダの方は、間違いないだろうがな」

「さすがだな、だが、それも、ここまでだ」

 ダレス、いや、ガルガスは一瞬に二人に、ある魔法を使うと、彼らの瞳から生気が消えてしまった。

「さぁ、此処にいる所員全員をつれてくるのだ」

「はい、ガルガス様、わかりました」

 二人は何故か、ガルガスに頭を下げて、待機室に入って行く。

「どうしたのですか、室長」

 五人の所員が室長に連れて来られた。

「これで、全員か」

「はい、そのとおりです」

 室長が頭を下げる。

「はい、そのとおりです。ガルガス様」

「そうか」

 ガルガスは笑って、先程と同じ様にその五人に魔法をかけた。

「お前達に命ずる、おそらく明日に、ミラ・グラクスがやって来る、彼女を捕らえて、ワシの元へ連れてくるのだ。彼女がやって来るまで、普段通りの仕事をしていろ」

「はい、わかりました。ガルガス様」

 七人は頷く。

「さて、ワシは屋敷の方へ戻るか」

 ガルガスはミラが罠にかかり、自分の元に連れてこられて、膝をつくのを思い描きながら、その場を離れた。

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