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零の風~あるパイロットの戦争~  作者: 佐久間五十六


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沖縄戦

 第二次世界大戦中の日本の領土内で行われた戦争は、沖縄戦と硫黄島の戦いだけであるが、両方のいずれの戦いも多大なる犠牲者を出す事になり、日本の敗退で戦闘は終了した。

 特に沖縄戦に至っては、約10万人もの民間人が巻き込まれ、当時の沖縄県人の4人に1人が亡くなったとも言われている。

 戦略的に考えれば、沖縄を取られたら日本本土は目と鼻の先である。日本としても、沖縄は絶対に取られたくない地政学的な位置にあった。しかし、沖縄防衛の為の充分な戦力は無い。そこで大本営は、恐ろしい策を用いたのであった。

 それは、戦地沖縄の民間人投入である。とは言え、元々沖縄に住んでいた住民を戦争に巻き込むだけであった。結果として大量の民間人が亡くなる事になってしまうのだが、沖縄は即座に米軍により、占拠されてしまう。日本軍のゲリラ戦術により、沖縄戦終結まで約2ヶ月を擁したが、米軍の近代兵器の前には為す術もなかった。

 戦艦大和や各種特攻により、散発的な反撃は試みられたものの、米軍の大きな戦力ダウンには繋げる事は出来ず、日本軍は何も出来なかった。沖縄が取られた事により、事実上米軍は日本本土への攻撃をいつでも行える状況になった。これだけ追い詰められ日本の敗退が決定的になっても、まだ大本営は諦めなかった。1億総玉砕、と言う名の、質の悪い悪足掻きであった。

 日本軍は昔から伝統的に、諦めが悪かった。そんな心意気が昭和の日本陸海軍にあったかどうかは、分からないが降参する和平への道を閉ざしていたのは確かである。

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