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零の風~あるパイロットの戦争~  作者: 佐久間五十六


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中国戦線

 大日本帝国は、太平洋戦争に突入する前に既に中国(支那方面)戦線で戦争をしていた事は、あまり語られない。見方によっては、中国戦線の拡大で、太平洋戦争に突入したとも言える。

 零戦の初陣もこの中国戦線であったのは偶然だが、その当時圧倒的な強さを零戦は誇った。中国空軍の機体を全く寄せ付けなかった。

 元々、零戦は中国戦線で戦う事を想定して設計されたものであり、史上稀に見る航続距離は中国の広大な地形に合わせたものであった。ズブズブの泥沼試合を早く終わらせる為の最終兵器が零戦であったのに、大本営は遂に米英とも戦争を始めてしまったのは、設計側から見れば誤算でしかなかった。

 新興国家に過ぎない亜細亜の小国が、零戦を投入すれば勝てる等と言う希望的観測は全く通じなかった。だが、中国には満州もあり、事はそう簡単には行かなかったのは歴史の示す通りである。そもそも日本は中国と戦争していなければ、日中間の関係はこじれなかったのも事実だし、欧米列強に対抗するにはまず亜細亜の大国である中国を占領すると言う当時の、大日本帝国の野望もある程度は理解出来た。しかし、大日本帝国は中国を舐めていた。

 台湾や朝鮮半島の様に簡単に行くと勘違いしていたのである。欧米列強の猿真似つまり、植民地政策は既に飽和状態にあり、日本が獲得した植民地は限定的であった。あの英国でさえ、中国の広大な土地を得る為に、アヘン戦争と言う変化球を使っていた。

 つまり、日本はストレートに侵略してしまったが為に、謝罪しろ!と永遠に言われるのである。過去の大国が謝罪等一ミリも行うはすがなく、そんな議論は不毛である。一体どこの国が米国に謝罪を求めたか?ドイツは仕方無いとしても、そんな事を言い始めればきりがない。

 いずれにせよ、中国に手を出し泥沼化したのは、大日本帝国を苦しめ、大日本帝国を崩壊させた要因であるのは、紛れもない事実である。

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