表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
零の風~あるパイロットの戦争~  作者: 佐久間五十六


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

29/60

逆ガル型

 零戦の機体美の要とも言えるこの形状は通称逆ガル型と呼ばれるものである。ガルとは、英語でカモメの事であり、逆ガル型とは、片仮名のへの字を二つ横に繋いだカモメの飛ぶ姿勢を逆にした形で、ローマ字のWを少し平らにした様な形の事である。

 当時は、主翼の胴体への取り付け部分の強度の持たせ方が、金属材料の面でも、工作の面でも、未熟であった為に、胴体から支柱や張り線を伸ばして、翼を支えるのが一般的なやり方であった。

 空気力学の観点から言っても、有支柱低翼や羽布張りをした航空機こそが、当時は優勢であった。時代の流れとしては、単葉機から複葉機への移り変わりの中で、その途上で零戦は誕生した。と、言う事が出来る。

 その為、日進月歩の技術開発において、日本も諸外国に負けないように努力を重ねた結果であると言える。機体の形状と言うものは、我々が思うよりも、遥かに重要であり、機体の能力向上には欠かす事の出来ない要素である。

 事実、世界各国の航空機の形は実に多種多様であり、同じ様な形をしていても、その中身は同じではない。寧ろ、他国の良い所を寄せ集めて、航空機を開発するのは、この世界では常識である。

 だからこそ、航空機の内部は立派な軍事機密である。要するに航空機と言う物は、追求して行けば行くほど、似たような形になる物である。それは仕方の無い事だ。

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ