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零の風~あるパイロットの戦争~  作者: 佐久間五十六


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試作機とテストパイロット

 優秀な航空機を作り出す為には、試作機によるテストを何度も繰り返し行う必要があった。名作機零戦も、その例外では無かった。寧ろ、苦労した試作機作りとテストを繰り返したからこその名機誕生であった。

 試作機作りとテストは、同時平行で行われる。試作機もいくつも試して基準を満たした物しか試作機にはならない。何故ならテストパイロットの命の補償をしなければならないからである。万が一にも危害が起こっては、名機も何もない。また、試作機の飛行可能回数は時間との戦いでもある。テストパイロットの安全を考えれば、日没後や日ノ出前までは、飛行は不可能であるし、天候にも左右される。その時間にも試作機チームは試作機を作るのだが、それがどうも上手く行かない。

 海軍や陸軍の航空機が正式採用となる為には、こうした苦労が多く伴っている。零戦の性能面や活躍ぶりは、こうした試作機の数多のテストパイロットが試作機を仕上げた事による賜物である。所謂、裏方のテストパイロットにはスポットライトが当たらない。零戦の開発から実戦配備されるまで7年。零戦の開発に関わった全ての人の努力で、7年もの歳月をかけて出来た零戦は世界を驚嘆させる。太平洋戦争が約5年で終わっている事を考えれば、零戦の開発にはオールジャパンで挑んだとも言える。海軍も流石に零戦の働きには目を見払った。軽い・速い・強い。零戦はデビュー当時の世界では間違いなく最強の戦闘機であったと言える。

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