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零の風~あるパイロットの戦争~  作者: 佐久間五十六


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エンジンと言う弱み

 航空機の心臓部でもあり最重要パーツでもあるエンジンだけは、日本人航空機技術者の泣き所でもあった。エンジンの開発技術だけは、遂に欧米を越える事は出来なかった。

 強力なエンジンさえ開発出来ていれば、日本軍の戦い方にもかなり影響していたかもしれない。勿論、弱みとは言えエンジン開発を全くしていなかったと言う事ではない。民間レベルでも軍の要請を受けて開発されたエンジンはあった。

 航空機用のエンジンを日本で作っていたのは、三菱と中島飛行機だけであったが、英国やフランスやドイツやイタリアや米国からエンジンの設計図を入手して、航空機のエンジンを作っていた。勿論、第二次世界大戦が始まる頃には、米国や英国産や連合国産のエンジンの設計図は、交易が無くなった為、エンジンの技術書の入手も出来なくなった。

 もし仮に日本に優秀なエンジンを作れる技術者や設計図を作れる技術があったのなら、数や質で米国に圧倒される事は無かったかもしれない。勿論、エンジン一つで大戦の枢勢が変わる事は無かっただろうが、エンジンが航空機の性能をほとんど左右する事は、明白な事実である。

 零戦が圧倒的な強さを見せたのは、欧米レベルを遥かに越える馬力のエンジンを、日本人独自で開発出来た事が大きい。勿論、細かい技術の集積によりそれがあった事により、零戦は誕生出来た訳なのであるが、やはりエンジンの性能は航空機の能力に与える影響は、とてつもなく大きい。

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