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零の風~あるパイロットの戦争~  作者: 佐久間五十六


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細かな技術③

 零戦の能力は、細かな技術の積み重ねにより、上達する。と言うよりも、繊細なものが積み重ねられなければ、零戦の能力は向上しないとも言えるだろう。

 細かな技術は日本人の御家芸であり、最大の長所なのだが、正しく零戦は日本人向けの機体であったと言える。勿論、そうした特徴だけにスポットを当てれば、戦争に勝てると言う訳ではないが、日本人向けの兵器が開発されたのは時代の妙であろう。

 事実戦局が良かったのは太平洋戦争の前半だけだった。その時に講話していれば、広島・長崎の悲劇も神風特攻隊の悲劇も無かったかもしれない。戦争が長期化した結果犠牲者は増え、国土の大半が荒廃した。間違い無く、言える事は例え戦力が劣っていたとしても、戦い方や戦略次第で、結果は180度変わると言う事である。零戦や大和と言う世界有数の兵器があったのだから尚更である。

 使い方次第では国家衰退。その逆も真なり。細かな技術も活かさない手はない。だが、当時の日本軍はそうした事を考えている余裕は無かった。と言うよりも、見えていないと言った方が正しい。戦争と言うものは、対峙している国の事だけ考えれば、良い訳ではない。複雑に絡み合った国際秩序の中において、戦争は起こり、独善的であってはならないのである。

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