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零の風~あるパイロットの戦争~  作者: 佐久間五十六


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細かな技術②

 零戦は芸術作品だと言われる事がある。「強いものは美しい。」と言う理念の元に作られた零戦は確かに一介の戦闘機には見えない。

 米軍の戦闘機とは比べ物にならない。強いだけで美しくない。これは芸術作品とは呼べない。細かな技術の集合体である零戦の場合は、量産が難しかったが、日本の技術者の最大限の努力により、戦争には不向きな名機零戦が戦場を駆け回った。

 だが、航空機は歩兵と同じで消耗品である。減れば補充出来る歩兵とは訳が違う。日本が米国に敗れたのは、補給のロジスティクスを完全に無視し、いたづらに兵隊や機体を浪費した事が原因である。零戦に関してもそう言える。アップデートが中々出来ず零戦は後継機が生まれなかった。それは別にしても、補給のイロハも無しに戦争に突き進んでしまったのは、まずかった。

 零戦にはかなり無理をさせた事は否めない。パイロットの養成は上手かったので、それで補っていたと言わざるを得ない。パイロット養成は日本海軍のあらゆる施策の中で最も成功した事案であるが、それをもってしても、長期戦略(ロングストラテジー)が、無かった事はあまりに勿体無い事であった。技術的体力を考えれば、欧米との差は歴然であり、細かな技術だけでは最早敵わぬ相手であった。

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