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零の風~あるパイロットの戦争~  作者: 佐久間五十六


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細かな技術①

 航空機を操縦する為には、我々が知る以上に細かな技術が必要になって来る。航空機は様々な精密機器の集合体であり、それら全てをパイロットはバランス良く扱う必要がある。

 一つでも欠落があれば、良いフライトは出来ない。逆を返せば航空機乗りは繊細でなければならないと言う事である。それは零戦に限った話ではない。米国であろうが、英国であろうが、ドイツであろうが、ロシア(ソ連)であろうが、航空機乗りには繊細さが欠かせない。

 敵機を打ち落とすのも、機銃を扱うタイミングで全てが決するものであり、一度や二度のフライトで、その全ては身に付かない。航空機はそうした性質もあってか、非常にデリケートであり、安全に飛行する為には、定期整備が欠かせない。一度フライトを始めれば、後戻りは出来ない。航空機は、多くの資源を浪費するものであり、鉄やガソリンが必要である。

 日本は欧米やロシアの様に鉱物や石油資源に恵まれておらず、その全てを輸入に頼っていた、米国との戦争の原因も石油資源にあった。アキレス腱を握られた日本陸海軍に勝算は無かった。日本の最大のウィークポイントはそこにあった。細かな技術がどうと言う様な事は、二の次であった。

 日本としても、米英と開戦するに当たっては、長期戦争になることを覚悟していたものの、本音としては、長期戦争を望んではいなかった。技術的な事よりも、持久力の不足を心配していた。空戦には技術も必要であるが、エネルギーが無ければ話にならない。

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