表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
言うこと聞かないと"消去するぞ"!  作者: あんでる病んでる
6/8

6 "True"

真実って、相対的

逆に絶対的なことって何だろうか?

ミザに出会うまでの経緯や自分の事、ミザは信じてくれるだろうか?

ここはゲームの世界で、俺はそのプレイヤーに過ぎない。


『じゃあ、話すよ?これからする話は全て真実で作り話ではないから』


『わかった。』

ミザの真剣な顔つきを確認すると俺は話し始める。


『ミザの住んでた世界と別の世界から来た。

ミザの世界を作ったのは、こっちの世界の優れた者たちだ。

今、目の前にいる俺は分身のようなもので分身を違う所から操作している。

分身なのだから操作をやめるとどうなるかがわからない。』


『知っているわ、だって召喚されたわけだし、別の世界からきたのよね?

神とかいるの?どんな世界だったの?

分身?魔術かしら?聞いたことないけど、、』


えっとーーっとそうなるよな。ゲームとかネトゲの専門用語言ったって分かるはずなさそうだし、、

いや待てよ、人工知能って事も、でも彼女は知らないし、、

運営があえて知らせてない可能性も、、。。

えーー無理ゲーー


ミザは何言ってるのかしらという表情でこちらをみている、うーん、美人でナイススタイル

いや、今は。


『分かった、一度、()()に戻る事にする。

戻ってる間、俺がどうなってるかはミザが直接確認してくれ。』


『?分かったけど、そろそろ門番さん帰ってくるんじゃない?』


『いや、すぐ終わるさ、さてと、』

ジンは意識してログアウトを探す。

そこには、ログアウトのタグが浮かび、押してみる。


目の前が、グイッとひき戻される感覚と共に、現実世界に

戻ってきていた。


ただ、


そこは、見知らぬ天井。

何が起きたのか分からず見渡す、白いベットに横たわったて

場所はどこかの病院か、施設という感じだった。

ベットの周りには心電図?よくドラマや映画で見るような脳波やら血圧、心拍数を示す機器が並んでいる

状況を必死に理解し始めた時


部屋のドアが開く、ピピっという電子音と共に白衣を着た白髭を蓄えた老人がこちらに歩いてきた。

老人はベットの横に佇むと、顔を覗き込む体制で僕の目をしっかり見つめている。


『やぁ、初めまして、私はゼウスインターナショナル 技術顧問 御堂 清一郎

主に、VR:クロノスの開発、運営、保守を監督している

まずは、このような事になって申し訳ない。

びっくりしているとは思うが話を聞いてほしい。

そうはいっても君は喋れないとは思うが、、、』

老人は笑みを浮かべながら話す。


そう、老人がいうように目覚めてからジンは全く動けず喋れないでいた。

意識はしっかりしているのに動けない、喋れない。

異常なことが起こっているのは理解できた。


『まず、最初にKairos Onlineは無差別に君を選んだわけではない

。君の存在はずいぶん前から知っていた。

2035年現在、何をするにもデータのやり取りをする、それはビックデータと言われる

記憶装置に蓄積されていく、好きな情報を閲覧することも権限のある一部の者なら可能だ。

誰か、いつ、どこで、何を、しているという個人情報も。

実際はもっと複雑なんだが、簡単に説明するとこういう感じだ』


ジンは老人を見つめることしかできない。


『前置きを話しておかないと更に混乱するからね。

君は自分で気づいてないかと思うが今まで色々なゲームをプレイし、そこで

多大な成果を生み出してきた。

それは君にとって取るに足らない事かもしれないが我ら研究者からすれば異常な事であり、、

失礼。異常とは褒め言葉でね。クククっ

異常とは、通常から逸雑した存在であり、未知であり希望なんだよ。』

嬉々として老人は話を続ける。


『まぁ要は、異常にゲームに対する理解から解決が早いわけだよ。君は、実に素晴らしい

ただ、理解したあとは飽きるというか理解してしまうが為にやめてしまうようだが。

ただ今回はどうかな?君は理解、解決できるかな?Kairos Onlineを。』


え?何言ってるんだこの人は、これは拉致監禁だぞ?

え、無理無理勝手に盛り上がってゲームやらせようとか

ヤバイ機関というか、会社ぐるみでダークすぎる。ブラック企業どころじゃない

ダーク企業、、闇が深すぎる。


『どうしてもKairos Onlineをクリアして欲しいって事さ!君になら簡単だろ?

さて、話も終えた事だし僕は研究に戻るよ。

あ、君の身の回りの世話は専門の医者と看護師、管理栄養士等々

たくさんいるから命の保証はしよう。

VIP待遇だろ?クククッ』


え?俺は?この後どうするの??

ゲームやれってか?

会社は?自宅は?家族だって心配するだろうに。

っというか、オープンβのゲームの先行プレイにここまでするかよ!

イカれてやがる!


『それと、会社、家族、友人、知人関係、国に至るまで

既に手は回してある。安心していい。

それにだ、Kairos Onlineをクリアしてくれれば多額の報酬と地位と名誉を約束するよ。

それだけ僕達、ゼウスインターナショナルにとってこの案件は最重要なんだよ。

さぁ!行きたまえ! Link ! Jack ! 』


ジンはその言葉を最後に意識が遠のいていく、、、



ピピッ

『博士、行ったかね彼は?』

真っ黒のスーツに身を包んだ男が部屋に入ってきた。


『行きましたよ。行ったというより行かせた。が正しいですがクククッ』

『ところで、全部話さないで良かったのかい?あれは建前で、クククッ』


『今はいいでしょう。むしろ彼ならゲーム内で気付くでしょうし、気づいた後でどう行動するかも

私達は観察しなければならない。』


『ゼウスの導きのために!』

『ゼウスの導きのために!クククッ』



一流企業の一部にはカルト的な部分も多い

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ