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言うこと聞かないと"消去するぞ"!  作者: あんでる病んでる
5/8

5 K"now"

人に信用してもらうのは

ほんとうに難しい


信用とは積み重ね



もはやゲームではないような気さえする。リアルさ。


ミザと小屋へ入る。


『奥にドアが1つあるわね。

見てくるからこの部屋を調べて』


そう言うとミザは奥の部屋に入っていった。


部屋には兵士が寄りかかっていた大きなテーブルと椅子が2つ、壁にはこの辺りの地図が貼ってある。


地図はこの小屋と森、そしておそらく森を抜けた所に街が記されてある。


街は【アヴァロン】っとある。


そしてほかの場所はモヤがかかってるみたいになってて何もわからない。


ゲームでよくある探索すると書き足されていく仕様なんだろうか。


ただこれで、森を抜ければ街がある事がわかり安心する。


『ふう、やっと街までの道のりがわかった。

ミザにも教えないと』


ミザが戻ってくる。


『奥の部屋は寝室だったわ。

ベットが1つ、交代で仮眠をとりつつ見張っていたのね。

何かわかった?』


『ああ、地図があってこの森を抜ければ街があるみたいだ』


『これで野宿しなくて済みそうね!』

ミザは笑顔で可愛い。ただ彼女はめちゃ強い、小悪魔め。


『なに?その目は、、やらしい』


『いや、可愛い所もあるんだなーって』


『かわいい!?初めて言われたわ。んーーありがとう?』

ミザは戸惑っている感じで首を傾げる。


『何故疑問系?』


『さ!いくわよ!』

ミザは壁の地図を剥がして丸めると小屋を出て行く。


ジンも画面をみつつ上に表示された時間を確認する。

もう、夜の21時過ぎでそろそろ風呂に入って寝る支度をしないと職場は片道1時間ほどかかるため朝がはやいのだ。


『ミザー、そろそろ俺は寝る準備をしないといけないから落ちるよ』


ミザは止まって後ろを振り向き、こちらに向かってくる。


『どういうこと?言っている意味がわからないわ』


そうだった、ここまで一切俺の説明をしていなかった....。

仕方ない、街までは行くか。


『んー街についたら詳しく話すから今は先を急ごう!』


『なに?すごく気になるのだけど』


ジンも小屋をでてミザを追い越しながら


『ミザが地図を持ってるんだ、案内をたのむ!さぁ!行くよ!』


『待ちなさいよ!そっちでいいけど私が先頭ー』


ミザが走り先を歩きだす。


『さぁって、何って説明するばいいんだろう...。

素直に話すしかないよなー』


ジンはブツブツいいながらミザを追いかける。


5分ほどすると森が草むらに変わり小さな丘にでた、遠くに城壁に囲まれた街が見える。


おそらくあそこが地図に示されてた街『アヴァロン』だろう。


『地図通りなら、あそこがあの小屋へ兵士を派兵してた街で間違いないな』


『知らない街だわ、きっと門の力で転送されて、どこか遠くの国の森にでたのね』


『ということは、どの門を選んでもKairosのどこかには転送されるのか』


『それはわからない。門は沢山あるみたいだったし私も安易に言ったけどKairosなのかも怪しいわね』


『まぁ、行けばわかるだろう』


『そうね。いきましょう』


緩やかな下り坂をくだりながら少し歩くと城壁には頑丈そうな門があり横には小屋にいた兵士と同じ格好をした男が2人見える。


門上には【北門】と彫ってある。


兵士の1人が声を掛けてくる。


『旅人よ!森から来たようだが森にある駐在所で手形を貰わなかったか?』


『小屋にいた兵士は亡くなったわ。私達がついた頃にはもう息を引き取っていて、その場にいたドワーフ族、人族の2人を倒したわ。恐らく盗賊だと思う』


『なんだって!ヘイズとアイクが.....。

アイクは結婚したばっかりだぞ!』


『おい!そのまま信じる奴があるか!』

もう片方の兵士が会話を割って入る。


『はい!門長!すいません!』


どうやら、もう片方の兵士はこの兵士よりも身分が上らしい。上司と言ったところか。


『すまないが、旅人の方々。一度拘束させて欲しい。こちらとしても事実確認もないまま通すわけにも、このまま帰すわけにもいかない』

門長という男が疑ってるわけではないだろうが危機として言う。


『いいわ。こっちだっていきなり信じて貰おうだなんて思ってないし、それで疑いが晴れるなら望むところよ』

ミザはそういうと手を腰においてドヤってみせる。


『ホント、そういうところミザらしいよ』

門長は、ジンもミザと同意見だと感じたらしく、ついてくるように促す。


門の横に鉄で出来たドアがあり、その中に入る。

中は少しひんやりしていて照明で、あかるく机などあり事務所みたいな感じだった、ただ知っている事務所とは違っているのが牢屋が併設されている点だ。


『悪いが、この中で待ってて欲しい』

バツが悪そうに門長が牢屋を指差して言う。


牢の中は狭いわけではなく入って左右にベットが1セットと水瓶が1つと蓋の付いたツボも見える。

あのツボは簡易トイレってやつか。


『当たり前よね。このくらい』

ミザはそういうと牢へはいると右手のベットへ腰掛ける。


ジンもそれに続いて牢に入る。


門長が鍵をかけながら

『あとで私の上役が来るので事情の説明と小屋まで、ついて来てほしいのだがいいか?』

っと、こちらを見ながら言った。


『ええ、もちろん』

ミザがそう言うと門長は頷いて部屋を出て行く。


『丁度いいわね』

ミザはジンを見ると腕を組みながら見つめてくる。


『そうか、そうだな。俺の話をしないといけなかった』


『あなたの話?』


『そうだ、これからする話は全て真実なんだ。

ミザにとって信じられないこともあるとは思う。

わからない言葉などは後で質問に答えるから先ずは聞いてくれ』


ジンは話し、はじめた。

久しぶり

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