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『いずれ人でなくなるあなたの為に』
いつか、自分が人でなくなる日が来たら?
それは怖い想像だと思いませんか。今回、ご紹介するのは、鹿熊織座さん作『いずれ人でなくなるあなたの為に』です。
頭に巨大な角を生やすラヴィーネ。その角には秘密があった。
騎士ルーファスと育む友情、呪いの解除『解呪屋』を営みながらの人との出会い。
ラヴィーネには、魔法を使ってはいけない理由があります。角の秘密がそこにある。
『それでも人でありたい』
ラヴィーネがかつて所属していた魔術機関・骨の檻。そこでのある経験が、ラヴィーネを人であることから遠ざける結果を招いてしまいます。
大きくなる角。お菓子に滅法、弱いラヴィーネ。ルーファスの女装で始まる笑いあり、涙ありの物語。
人でありたい。人とともに生きたい。
そんな痛切な願いが聴こえるようです。
番外編は、本編より軽く笑いが多い内容です。
どうぞ合わせてお楽しみください。