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『君影草』

十九世紀、鉄血宰相ビスマルクがドイツ統一を目指していた時代。


今回、ご紹介するのはそんな時代に翻弄されながら生きる一人のドイツ人青年の物語です。


惠美子さん作『君影草』。


挿絵(By みてみん)


『面影の君』


主人公・オスカー・フォン・アレティンの伯母は君影草(鈴蘭)を愛する人でした。

その生い立ちにより、愛を知らずに育ったオスカーにとって、伯母の存在はとても大きなものだったと思います。

古風でいながら凛として趣がある。


後のオスカーの女性像にも影響を与えたのではないでしょうか。






オスカーの祖国はプロイセンに併合され、オスカーはフランスにおいて、諜報活動を行うよう命じられます。

直情的なオスカーには不向きと思われる任務ですが、生まれ持った律儀な性分で着実に命令をこなします。


その先で出会った女性はミステリアスで、琥珀のイヤリングが印象的。


挿絵(By みてみん)


『謎の女性』


それまで、オスカーには想いを交わした女性・アグラーヤもいたのですが、ふとこんな女性が気にかかります。

この先、オスカーの人生にどう関わってくるのでしょうか。





挿絵(By みてみん)


『思い出の道行』


戦争、馬、銃、手袋、君影草、琥珀のイヤリング等、作中に出てくる物を散りばめて描いてみました。

どうもオスカーには憂い顔が似合ってしまいます。

早く彼の全開の笑顔が見たいものです。




遊びのない、これぞ純文学。丁寧な下調べに裏打ちされた含蓄ある筆致は、好きな人には堪えられない筈。


国と人、混乱の坩堝の中、垣間見える情を、覗いてみられると、それまでと違う世界が見えてくるかもしれません。




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