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『幽冥婚姻譚』

今日は柊さんの『幽冥婚姻譚』をご紹介いたします。カクヨムにて公開されています。

お贈りしたレビューでも触れたのですが、この話の最初のイメージカラーは黒です。

それが、話が進む内に徐々に色づき、明るくなっていきます。


さるところに刀根田村という村がありました。

この村では祀っている八千矛神(やちほこのかみ)に、十年に一度、生贄を捧げなければなりません。

一人、その生贄に決まっていた娘が逃げた為、次に白羽の矢が当たったのが当作品のヒロイン・椿。

非常に容姿端麗な彼女は、神の嫁とは名ばかりの生贄に身を投じます。即ち、蔵に七日間、入ること。

そこで彼女は恐ろしい目に遭う筈でした。


しかし、待っていたのは初めて触れる異性の思慕でした。

相手は朧という、まさに名が体現したような男。彼は椿を求め、二人は夫婦となります。

ここの描写はとても色っぽくて妖艶です。


じわりとした温もりを感じるこのくだり、その後二人は旅をしながら山桜の精と出逢ったり白狐と出逢ったりします。


暗かった世界に、徐々に光が満ちてゆく。その、過程は読者にも幸福感を与えます。



詳しくは、どうぞお読みください。

美麗な文章で綴られる四季の移ろい鮮やかな世界。とても快く拝読できます。


挿絵(By みてみん)


『箱庭の二人』


最後に二人が睦まじく過ごす様子を描かせていただきました。

箱庭のように閉じた世界で、二人は愛を育みます。

この絵の草花は、便箋に初めから描かれてあったもので、イラストレーターさんの手によるものです。その上に、九藤が二人の絵を描きました。九藤一人の作品ではないこと、くれぐれもお心に留めてください。


挿絵(By みてみん)


『紅鈴』


こちらは、椿をイメージしたビーズ作品です。昏い赤から明るい赤まで、彼女の変化を追うように彩ってみました。中には小さな鈴が二つ入り、振ると微かに鳴ります。

この仕掛けは、序盤の椿の嫁入りの様子と、彼女の声からイメージしました。



挿絵(By みてみん)


ちなみにこちらは、柊さんの別作品『異邦人』のヒロイン・ユーリックです。

こちら中華ファンタジーになります。お気になられた方はぜひ。こちらもカクヨム公開です。





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