『テスとクリスタ』
基本的にSFものをあまり読まない九藤ですが、加純さんの『テスとクリスタ』には惹き込まれ、拝読してしまいました。
少女たちの友情と、そして不思議な超能力が引き起こす事件が話の核です。
物語をご紹介するにあたり、少女たちの華やいだ容姿の描写は欠かせません。
テスはプラチナブロンドのブルーアイ。小柄ながらめりはりの効いた体つきの少女です。
そして、彼女の親友であり、モデルとしても活躍中のクリスタは長身のグリーンアイ。
肌はやや褐色です。
そして二人の共通の友人、お嬢様のメリルはストロベリーブロンドと、まあ、視覚的には彩り豊かな面々が揃って、それだけでも話がぐっと盛り上がります。
ストーリーはテスの恋愛ハプニングから始まり、超能力の開花、それに伴うトレーニング、超能力者:タレントとしてのテスの波乱の日々が続きます。
クリスタたちはテスのタレントであることを知らず(何せ本人が知りませんでしたから)、ただ行方不明となった親友を心配します。
テスのトレーニングを請け負う名コンビのアダムとディー、そして元(?)彼であるリックなど、男性陣も多彩です。
超能力を使うシーンなどは圧巻で、そして何より文体が丁寧、簡易で読みやすい。
地球を出た別の惑星で起こる近未来ストーリー、楽しいですよ。




