『そしてふたりでワルツを』
とにかくテンポが良いのです。
そう、まるでワルツのようにくるくる回り、優雅に踊る物語。
あっきコタロウさん『そしてふたりでワルツを』は、するする~と読める、重さと軽さを兼ね備えた作品です。マグネット!にも掲載されています。
ヒロインのカミィがほんわりしていてとにかく可愛く、彼女に一目ぼれする怪しいガスマスクの男(だったのです、初対面は)・ジュンイチは残念な天才という破天荒カップル。※二人とも上流階級です。
そこに彼らの住む王国・オフィーリアの政変が絡んで、さあひと騒動。
『花少女』
ぽわぽわしたカミィの雰囲気が出るように頑張ってみましたが、コタロウさんの絵の魅力には及びません。この小説の魅力にはコタロウさん自身の手による挿絵が多大な貢献をしています。
それはお読みになれば解ると思います。
狂王子トーマス、その忠実なしもべであるゲツエイ、ワルなはずなのにどこか憎めないマリク、等、キャラが立っている登場人物ばかり。
『ガスマスクの王子様』
ジュンイチは、カミィから見たらきっとこんな感じでしょう。
蓋を開けたら、いえ、もう言いますまい。
そしてこちらのタイトル、全てひらがなとカタカナで構成されているのにはコタロウさんのこだわりがあるらしいです。
さあ、ワルツをおどりましょう。