『優しい殺戮者~仲間を守る為に頑張って戦って来たらいつの間にか悪魔呼ばわりされていた件~』
時は未来。無秩序な荒野と化した世界には、超能力者たちが出現していました。
多くは徒党を組み、生存の為にその力を奮います。
野川真実さん作『優しい殺戮者~仲間を守る為に頑張って戦って来たらいつの間にか悪魔呼ばわりされていた件~』の主人公の少年・ユウもその一人。
長いタイトル名の作品を敬遠しがちな九藤ですが、こちらはさくさくと読みやすく、楽しませていただきました。
ユウは若干、八歳にして「小さな悪魔」との異名を持つ程の能力者。
攻守、非常に抜きん出た実力の持ち主です。
彼は属するグループでも、選りすぐりの戦士が集う「精鋭部隊」に所属しています。
『優』
今、見れば彼のイメージだけが先行した稚拙な絵ですが、あえて載せておきます。
ユウの名前の由来は、まさしく「優」からきているのです。
最初は笑顔の少なかった彼も、徐々にぎこちない微笑みを浮かべるようになります。
はい、ポイントですね。
氷→融ける→笑顔
これは女性がときめく図式でしょう。
『覚えたての笑顔』
こちらは見れる程度の絵となっております。はにかむ少年の表情が、表現できていれば良し、です。
彼には友人もできます。
ゴードンという、ユウにライバル心を燃やす子です。
精鋭部隊に憧れています。
『ゴードン』
精鋭部隊の制服を着て、嬉し恥ずかしのゴードンです。
『優しい悪魔』
精鋭部隊の制服を着たユウです。
序盤は比較的シンプルだったストーリー。進むにつれて、心理描写が光ってきます。
また、超能力を駆使した戦闘シーンもSFならでは。
世紀末救世主伝説……などがお好きな方には相性が良い作品ではないでしょうか。
※「ヒャッハー!!」という雄叫びも出てきます。




