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『ポンが背負ったものを』
胸を締め付けるような、切ない作品も良いですが、心温まる物語もまた良いものです。
marronさん作『ピノとポンの森』シリーズは、そんな物語が集まっています。
主人公は妖精の羽を作ったりする工房で働く小人のピノだったり、ポンだったり。
途中からは火の鳥、ヒノも加わって、シリーズが賑やかになっていきます。
『夢工房』
シリーズ初回は『ポンが背負ったものを』です。
大きな木の根元にある工房で働くピノとポン。
ポンはようやく親方に一人前と認められて大喜び。
そこに仏頂面のピノを見かけてわけを問います。
妖精は飛べるのに自分たちは飛べない。妖精の羽を産み出しているのに。
ポンはピノを優しく諭します。
さて、どのように諭したのでしょうか。
このような場面は、現実にも起こり得るような気がします。
そして人は成長と共に知るのです。
自分や、人が背負っているものを。