前へ目次 次へ 44/74 『いとひるぐして』 見たこともない生き物と遭遇したら、どうするでしょう。 葉月 弐斗一さん作『いとひるぐして』では主人公が人魚と遭遇します。 夏休み。親戚の手伝いに駆り出された先の海の洞窟で。 『ひるぐす』 サンゴという人魚はとても無邪気。主人公に親しく接します。 サンゴは主人公に首飾りを託します。「ひるぐした」相手だからと。 ひるぐすというのは、その地方の古い言葉で愛しているという意味です。 大人になった主人公はサンゴと再会します。 そして囁くのです。 「愛(ひるぐ)してるよ」と。