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『さぼてんと行こう』
一度結婚したなら、なるべく離婚したくない。そう思いますよね。
しかし貴方が女性で、相手がどうしようもないマザコン男で、しかも話すらまともに出来ない相手だとしたらどうしますか?
井川林檎さん作『さぼてんと行こう』は、そんな過酷な現実を読者にリアルに突きつけてきます。
孤立無援に近い主人公の味方は、ふとしたきっかけで出逢ったさぼてん。
『ガーディアン』
降りかかる災難。
さぼてんはともすれば絶望に陥りそうな主人公の心を救います。
ただそこにあるだけで、黙って主人公を癒す、心強いガーディアンです。
アルファポリス、第七回ドリーム小説大賞の大賞候補作に上げられたこの物語、切迫した主人公の心情が自分のことのように感じられると思います。
まっとうに生きる人の姿を、心に思い描く時間を持つことになるでしょう。