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『ミコ---龍の子の祭り---』

これは藺草と夕暮れの、香り郷愁漂う物語。


遠堂瑠璃さん作『ミコ---龍の子の祭り---』は、そのように評するに相応しい作品です。


もうすぐ大事な祭りがある。

十三歳になったタケルは、龍神と人の間の子であるという出生の秘密を告げられます。


それから彼の運命の歯車は動き出す。仄かな初恋も儚く消えて。


皇子・牙星(きばぼし)、姫巫女・双葉(ふたば)、笛を吹く神子・守り人。

彼らとの出逢いが、タケルの行く末を大きく左右します。


挿絵(By みてみん)


『混沌』


決して生易しくはない物語。血と涙が流れ、傷つき、それでも生きようとする魂。

殺伐としたストーリーなのに、なぜか感じる温かさ。

それはタケルと、彼を育んだおばあさんの絆に象徴されているかもしれません。

温かいんですよ。そこに流れる空気が。





高校生の頃に書かれたものを手直しされたそうですが、深みある作品は、高校生が書いたとは思えないほど。

隠れた名作だと思っています。


懐かしく狂おしく愛おしい。

そんな感情に触れたくなったら、そっと紐解いてみてください。


きっと貴方にも笛の音が聴こえてくる。







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