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神とニート

目が覚めるといつもの自分の部屋ではなく真っ暗な空間だった


???「目覚めよ・・・」


声が聞こえる


???「目覚めよ・・・」


同じ声だ


???「目覚めよ・・・」


同じトーンで同じ声だ


だが俺は目を開けない


???「フレイム・・・」


ぎゃあああああああああああああああああああああ


轟音と共に一気に燃え上がる炎の渦


その中心にいるのは、汚い服装に身を包んだぼさぼさ髪の太った青年


俗にいうニート


???「キュア」


真っ黒で全身がボロボロの炭状になった身体がたちまち元に戻る


???「お主の名前を聞こう」


全身真っ白な髭の長いじいさんが中に浮いている


???「お主の名前を聞こう」


俺を意味不明な所に連れてきて、いきなり殺そうとして名前を聞こう?ふざけるなっ!と声を出そうとするが口が開かない


???「お主の名前を聞こう」


目の前のじいさんが一定の間隔で同じ言葉を言ってくる


いきなりなんだ!?俺をどこに連れてきた!?お前は何者だ!?俺をどうするつもりだ!?とやはり口が開かずモゴモゴと言ってしまう


                 ・

                 ・

                 ・


???「フレイム・・・」


ぎゃああああああああああああああああああ


先程と同じ轟音と共に一気に燃え上がる炎の渦


???「キュア」


同じように元の姿に戻る


???「お主の名前を聞こう」





ひとまず冷静になろう・・・


簡単に自己紹介

この男、名前はもり 智也ともや年齢34歳 職業ニート 

異常な出来事が起こってもすぐに冷静になり対応できるこの長所をもっと人生に上手く活用していればニートにならずに済んでいたのだが、この男大事なときに限って冷静になってしまい思い切った行動が取れず悩んだ末駄目な方向にいってしまう典型的な駄目人間だった


まず俺の最後の記憶はゲームをしていたんだ

ドラグーンクエスト15をアメゾンで注文していてそれが今日届いたので早速始めようとゲーム機の電源を入れたところまでは覚えている


がその後の記憶はない


???「お主の名前を聞こう」


目が覚めるとこの真っ暗な空間で目の前にじいさんがいていきなり殺されそうになった


そして俺は声が出ない


意味不明?


さすがの冷静な男でもこの状況は理解できなかった


???「お主の名前を聞こう」


男は考える


このじいさんが例え殺人鬼だとしても、今この状況を説明できるのはこいつだけ

ならばすこしでも印象をよくした方がいいんじゃないか・・・


???「お主の名前を聞こう」


智也「はい、森智也と申します」


あれ声が出た!?


???「ふむ、ワシは神じゃ」


神「お主をこの世界に呼んだのは他でもないこのワシじゃ」


はっ????


神「お主にはこれからある世界を救ってもらう、その為にお主をその世界の勇者として転生させる」


智也「モゴモゴ」(はいっ???)


神「これから様々な試練や困難がお主に降り掛かるじゃろう・・・じゃがそれを乗り越えたならばすばらしい人生が待っていると約束しよう」


智也「モゴモゴモゴ」(ちょちょっと待て)



   行くのじゃ!!!!!勇者よ!!!!!お主の長き旅に幸運があらんことを






ぬわーーーーーーーーーーーーー






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