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プロローグ


魔王「よく来たな勇者よ」

勇者「魔王!!!」


薄暗い空間に広がるのは煌びやかな装飾の数々、中央に立つのは一人の青年


魔王「お主の仲間はもういない、勝てる可能性はゼロだ」


勇者「黙れ!たとえ勝てる可能性がゼロでも、俺をここまで辿り着かせてくれた仲間たちの分まで」



            

              お前を倒す!!!



奥の玉座に座っているのは魔王と呼ばれるに相応しい禍々しさを醸し出した青年


魔王「まあ、待て勇者よ  我を倒すのはお主には無理だ、だがお主の力ここで亡くすには惜しい」




魔王と呼ばれている青年が少しの逡巡の後に言葉を放つ

魔王「そこで我から提案があるの・・」

勇者「断る!!!!!!」

魔王「世界の半分・・えっ?」

(えっ???)

(いやいやいや、ここであの台詞だろ!、最後まで言わせろよ!!)




勇者「覚悟しろ!魔王!!」



魔王「ちょっちょっと待て!一旦落ち着け勇者よ!」

魔王「一先ず剣を下ろせ、まず我の話を聞くのだ」


勇者「そうして油断させていきなり攻撃するつもりだろ、魔力をわざと抑えているのも知っている!」


勇者「俺を騙せると思ったか!」


魔王「ふっ、さすがは勇者か・・・まさか気付いておるとは」


勇者「俺の瞳は光の瞳 相手の魔力を数値化して見ることが出来る!!!」


勇者「俺を騙すために最弱のスライムより低い魔力にするとは、その余裕・・馬鹿にするのもいい加減にしろ!!!!」


魔王「よいのか?勇者よ 我が本気を出せばお主を殺すなど10秒もかからぬ、それではつまらぬだろう?」


勇者「くっ だがそれでも俺は世界を救うために、大切なあの人との約束の為に勝たなければいけないんだ」


魔王「お主が世界を救う?それで平和になると本気で思っているのか??」


勇者「どういうことだ!?」


魔王「いや お主に言ったところで分かるはずもない・・・」


魔王「これが最後だ・・心して答えよ」





  勇者よ!改めて問おう!我の仲間になるのなら世界の半分をやろう!それでも我と戦うか?




勇者「魔王は悪だ!!悪は滅ぼすべき存在だ!!お前を倒すことで世界中の人が笑顔になるのなら・・俺はお前を倒す!!!!」


魔王「ならば覚悟しろ!本気の攻撃をいつまで耐えられるかな??」


          




          さあ!!最終決戦を始めよう!!!!!!!!






(どうしよう・・・・・・)

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