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Real Road  作者: 嶋 一糸
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Real Road

初日 Phase 2

まだ冷房のついてない電車に乗ると、今までで抑えられていた体内の水分が一気に皮膚から溢れだし、たまらず袖を捲って汗を乾かす。


この時間は自分の半径1メートル以内に10人以上社会の歯車がくたびれた顔で電車に揺られ、その中から見つけ出した女性に目の栄養となってもらう。


朝から鉄の塊の中に自ら乗り込んで自分の身体、頭脳をお金と交換しにくのだ。ご苦労様なことである。各言う僕自信も社会の歯車として、教育機関でこれから磨かれに行っているのだ。そう思うと自ら虚しいような、心もとないような、何とも歯がゆく感じられる。


そうこうしている間に最寄りの駅に着き、一斉に同じ服を着せられたお人形さんたちが改札の出口に向かって押し寄せる。前の人は進まず、後ろの人は押してきて、朝から排水溝に詰まった髪の毛のような気分の悪さにこの時間に登校することは止めようと痛感させられた。


所々桜の木が生えており、まだ残っている花びらは僕たちを迎えるために何とか化粧をして取り繕っているようだ。4月1日わたぬきの日、入学式の立て看板がある門を鞄には筆箱だけではなく、学校に近づくにつれてパンパンに膨れた期待も不安も張り裂けないように抱えて歩んでいく背中があちこちに見受けられた。



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