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読書/北川悦吏子『ロングバケーション』

 人生の中で何をやっても駄目なときというのがある。そういうときは何もしないでじっとしているのがベターというものだ。私にも同様の時期があり、衣食住を維持するための労働以外は書籍をあさったり絵を描いていたものだった。物語『ロングバケーション』のなかで、ヒロインの相手役ピアニスト瀬名は、「神様がくれた休日」だといっていた。共感できる言葉だ。

 物語は、ピアノ教室で講師をしていた若いピアニスト・瀬名のところに花嫁姿の葉山南が駆けこんでくるところから始まる。突然ルームメイトが部屋を出て行ったのは、マリッジブルーになって別な女性と駆け落ちしたためだった。このドタキャンで大恥をかいた南はそのまま部屋に転がり込んできた(←ありえない。いたら変態だ!)。

 瀬名には片思いの人・後輩の涼子がいる。ところが涼子は南の弟・慎二に心惹かれて行く。物語の引っ掻き回し役「トリックスター」だ。女性側には桃子がいる。

 ヒロインが失業したかと思えばいけてるカメラマンに声をかけられたり、瀬名がふられたりいろいろあって、クライマックスで主人公たちは関係をもつようになった。クライマックスはハッピーエンド。映画『卒業』は教会から逃げて行くのだが、逆に駆けこんで行く(←こういうときくらい車、つかうだろ、ふつう!)。

 エアな突っ込みはさておき――。

 この小説は、少女漫画というかライトノベルを志向しているようだ。他方、本筋であるドラマでは、山口智子・木村拓哉・竹之内豊・松たか子・広末涼子といった豪華な顔ぶれの名優たちで固められている。ウケルるわけだ。

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引用参考文献/

北川悦吏子『ロングバケーション』角川文庫2008年

ノート20120508/校正20170330

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