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読書/鈴木輝一郎『姉川の四人』 ノート20170423 

   鈴木輝一郎『姉川の四人――信長の逆切れ』毎日新聞社2013年


 物語の主要登場人物は、述者の家康、道化の秀吉、ギャンブラーの明智光秀、引っ掻き回し役で主人公の信長といった構成で、昔のバラエティーで一世風靡したドリフターズの構成にちょっと似ている。そして家康と奥方である築山夫人は、時代劇『必殺シリーズ』の中村主水と奥方に似た図式だ。ここに協力者の稲葉一鉄、トリックスターの足利義昭が加わる。パーティーの主敵は浅井長政だ。ここでの長政はチートキャラとして描かれている。そういうモンスターを仕留めるべく、パーティーは右往左往。姉川の合戦で信長軍は寡兵である浅井長政に翻弄されつつも、別動隊として動かした家康の横槍でどうにか勝利を収めた。――しかしその内幕は、もともと織田家の所領を浅井家に奪われたものを取り返したまでの戦闘で、増収がなく恩賞を払えない。経済に明るい信長は、恩賞を与える必要のない攻守同盟の相手・家康を動かすことでそれをケチったのだ。


目次


端章 戦国の四人 5

徳川家康 木下秀吉 明智光秀 織田信長 …… 登場人物紹介


壱章近江へ 34

ついえ たらず はざま 家康の愚直 秀吉の媚び 光秀の無謀 信長の石橋 …… (変化前の日常)スタメンの戦闘準備


弐章横山城 84

潜伏長政 うたう長政 待たせる長政 襲う長政 消える長政 …… (障壁の発生)宿敵の紹介


参章龍ケ鼻 124

抹消 殿軍 光秀と一鉄 右下 合流 …… 信長軍団の過去(背景説明)


肆章 姉川 182

三面 陣立て 徳川の条件 整列・徳川の初体験 戦端 鶏鳴 信長の誤算 殺到 激突圧倒 孤立 葛藤 決断 挽回 混戦 反攻……戦場の説明(山場1) 


伍章 決着 306

家康の完勝 光秀の空拳 秀吉の日銭 信長の決算(山場2)


擱章 もとの鞘 333

……家康、岡崎に帰り築山殿の尻に敷かれる


付記342



ノート20170422

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