読書指針
小説講座のテキストでは、近代小説を含めた古典を読めと書いてある。しかし学問的な検索方法としては、一般に最新の研究書を読むのが定石。文学だって、学門だとすれば、それが当然のはずだ。古典は淘汰されて生き残ったものである。対して、夜空に瞬く星の如く存在する作品は玉石混合だから、そこから「玉」を探すのは至難である。そこで、Wikiで紹介された1999年以降の現代文壇のエースたちを、ピックアップすることにした。下記の作品が純文学上の注目作として挙げられ、その上で、村上春樹、小川洋子、川上弘美が、純文学作家としては、商業的にも成功を収めていると紹介されている。
現在、私は、村上『1Q84』、小川『博士の愛した数式』、川上『センセイの鞄』に目を通し終えたところだ。
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●平野啓一郎『日蝕』(1999年)、芥川賞受賞作。
●川上弘美『センセイの鞄』(2001年)
●高橋源一郎『日本文学盛衰史』(2001年)
●村上春樹『海辺のカフカ』(2002年)
『1Q84』(2009)
●阿部和重『シンセミア』(2003)
●村上龍『半島を出よ』(2005年)
●町田康『告白』(2005年)
●大江健三郎『「おかしな二人組」三部作』
『取り替え子』(2000年)
『憂い顔の童子』(2002年)
『さようなら、私の本よ!』(2005年)
●小川洋子『博士の愛した数式』(2003年)
●川上未映子『ヘヴン』(2009年)
●吉田修一『悪人』(2009年)