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勇者になる直前の記憶がない私、なぜか魔王の側近メイドと旅をする  作者: 美堂 蓮


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エピローグ

ラディアの町の中。

リリィのおすすめの店で三人は巨大な食べ物を目の前に目を輝かせていた。



「うわぁ…… 」

「これこれこれ!! 」

「ふふふ、いい光景ですね」



目の前の皿の上にはパンケーキが八枚ほど重ねられており、その上には若干溶けたバターとはちみつと思われる透明な液体が大量にかけられていた。

この光景を見て、ついリリィを問い詰めてしまう。



「ねぇ、どうして前回頼まなかったの!?」

「さすがに、前回来た時はそんな雰囲気じゃなかったので。パンケーキつつきながら、魔王様のお話はちょっと……」



確かに。

目の前にショックを受けている人がいる時に呑気にパンケーキを進めるのはどうかと思う。



「……ごめん、そうだね。おいしいお茶でちょうどよかったかも」

「僕はここのお茶もパンケーキも両方とも大好きだけどね!!」



メルナはとてもニコニコしていた。

そして、三人とも手を合わせる。



「「「いただきます!!!」」」



リリィがパッと切り分けてくれた。

メルナは口いっぱいに頬張って食べる。

私も小さく切り分けてくれたものを口に運んだ。



……うまい

バターのまろやかさ甘さとはちみつの甘さがマッチしている。



3人で戦いの話とか含めてもぐもぐ食べる。



「ねぇ、クロ様」

「うん?」



ふと、リリィが声をかけてくる。



「この後はどうするのですか?」

「うーん……どうしようかなぁ」



悩ましい所だ。

リンを探してもいいし、あのクソ女神をボコしてもいい。

元々の勇者パーティーもどうなっているかわからないし……



「まだきっちり決めてないけど……あの女神が出しゃばらないように各地を回りつつ、リンちゃんを探そうかな」

「ねぇ、クロ。僕もついて行っていい?」

「ふふふ。なら、わたくしもご同行しようかしら」

「えっ!?」



二人が急に一緒に来るというので驚いてしまう。



「二人には色々やりたいことあるでしょ?」

「わたくしは魔王様を探すので、クロ様と同じですよ」

「僕はやりたいことが無いからね。別に面白ければなんでも」

「……」



言葉に詰まってしまう。

二人がいれば心強いけど。



「ねぇ、クロ様」

「なに?」

「クロ様が魔王様を探すとして……魔界のこと、わかりますか?」

「そりゃ地図があれば」

「ふふふ。その地図はお持ちで?」

「あっ……」



初めて会った時の魔王城で言われたことを思い出す。

せっかくなのであの時と同じ言葉を言った。



「ごめんなさい、案内お願いします」

「うんうん。クロは素直でよろしい!」



そのことを知らないメルナが首を縦に振ってうなずいていた。

リリィと目が合ってしまう。

そして……



「ははははは!!!」

「ふふふ!!!」



大声で笑ってしまった。



「えっ、どうして二人とも笑っているの?ねぇ、教えてよ!!」



メルナが声をかけてくれるものの、あまりにもその状況が面白くて笑いが止まらなかった。




このあと、三人で勇者一行の他のメンバーを倒しに行ったり

女神様をボコボコにしに行ったり、

とある場所で隠れて生きていたリンちゃんを助けたりしたんだけど……



それはまた別のお話。

まずは......ここまで読んで下さり、ありがとうございました!

細かい設定を色々入れてしまって、少し読みにくいかなぁ......と思っていたのですが、

数人の方がずっと追いかけて読んで下さっているのを見て、本当に嬉しかったです。


そして、ごめんなさい。

本当は伏線の内容を色々書きたかったのですが、次の作品に行くことにしました。

前回の作品みたいに、中途半端に筆を折ってしまわないよう、完結として終わらすためです。


次の作品は肩肘を張らずにのんびり系で書こうかなぁと。

異世界喫茶「ゆずみち」よりもさらにまったり行こうかと。

(こちらは処女作なので、正直読みにくいですが、もしよければ)


では、また!

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